【名前だけでキャラクターが分かる太田組シナリオとは?】 [インサイド・ストーリー]
映画を観ているだけでは分からないが、主人公たちの名前も工夫がある。3人の主人公。いや、僕の映画では皆が主人公なのだが、それでは説明しにくいので、とりあえずあの3人に絞る。多香子(常盤貴子)、みどり(田中美里)、エリカ(藤田朋子)。文字にすると分かると思うが、個性をつけてある。
多香子、みどり、エリカ。そう、多香子は漢字。みどりは平仮名。エリカはカタカナである。シナリオを読んだとき、それによってキャラクターが分かるようにしてあるのだ。多香子は漢字にしたことで、日本的な性格。みどりは平仮名。柔らかさを出した。真面目な多香子を受け止める柔軟性がある役柄。そしてエリカはアメリカ育ちの帰国子女なので、カタカナ。
これだけでも、シナリオを読むときに非情に分かりやすく、誰が誰で...と覚えなくても文字でキャラクターが理解できるようになっている。こんなふうにシナリオ上でも、いろんな工夫をしている。他
懐かしい布施の思い出が「向日葵」のあのシーンに! [【再掲載】]
高校時代の多香子(芳根京子)やみどり(藤井武美)が学校帰りに本屋で「スクリーン」誌を立ち読み。映画館に寄って次回上映作品をチェックする場面。ここは僕の高校時代の思い出をベースにしている。
高校は大阪。進学校でギスギスした校風。管理教育。無気力な生徒。まるで少年院のようなところだった。僕の成績は最悪で、教師からはいつもうるさく言われていたが、授業は退屈。人生最悪の3年間。そんな時代の希望が映画だった。が、高校生の小遣いは少なく、観る映画は映画雑誌で厳選。どの映画が大阪で上映されるかを確認して観ていた。
高校は近鉄沿線。当時、僕は奈良に住んでいた。帰りの電車でよく途中下車したのが「布施」映画館が5館あり、そこをウロウロした。今では4館がなくなり、町もすっかり奇麗になり、昔の面影は少ししか残っていないが、今も訪れると懐かしいものがある。
その布施にある映画館、ニューラインシネマで「向日葵」が上映されると聞いたときは大喜びした。まさに、劇中の多香子たちのシーンは布施の思い出なのだから。その布施での上映が本日で終了する。商店街ではポスターを貼ってくれて応援。大阪中から多くの観客が訪れた。
残念ながら舞台挨拶はできなかったが、この町で「向日葵」が上映されたこと。本当にうれしかった。38年前に毎週のように訪れた町。映画を観ることだけが希望で。将来に希望を持てなかった時代。ハリウッド映画だけが応援してくれた。そんな映画を観た町での上映が本日(10月16日)で終わる。
さよならSoftBank... [私の日常]
感想「常盤貴子さんに感動させられっぱなしでした」 [観客の感想]
懐かしい布施の思い出が「向日葵」のあのシーンに! [インサイド・ストーリー]
高校時代の多香子(芳根京子)やみどり(藤井武美)が学校帰りに本屋で「スクリーン」誌を立ち読み。映画館に寄って次回上映作品をチェックする場面。ここは僕の高校時代の思い出をベースにしている。
高校は大阪。進学校でギスギスした校風。管理教育。無気力な生徒。まるで少年院のようなところだった。僕の成績は最悪で、教師からはいつもうるさく言われていたが、授業は退屈。人生最悪の3年間。そんな時代の希望が映画だった。が、高校生の小遣いは少なく、観る映画は映画雑誌で厳選。どの映画が大阪で上映されるかを確認して観ていた。
高校は近鉄沿線。当時、僕は奈良に住んでいた。帰りの電車でよく途中下車したのが「布施」映画館が5館あり、そこをウロウロした。今では4館がなくなり、町もすっかり奇麗になり、昔の面影は少ししか残っていないが、今も訪れると懐かしいものがある。
その布施にある映画館、ニューラインシネマで「向日葵」が上映されると聞いたときは大喜びした。まさに、劇中の多香子たちのシーンは布施の思い出なのだから。その布施での上映が本日で終了する。商店街ではポスターを貼ってくれて応援。大阪中から多くの観客が訪れた。
残念ながら舞台挨拶はできなかったが、この町で「向日葵」が上映されたこと。本当にうれしかった。38年前に毎週のように訪れた町。映画を観ることだけが希望で。将来に希望を持てなかった時代。ハリウッド映画だけが応援してくれた。そんな映画を観た町での上映が本日(10月16日)で終わる。