お見舞い感謝ークリエーターという仕事 [撮影を終えて]

昨日の記事を読んだ多くの方から、激励とお見舞いの連絡を頂いた。本当にありがとうございます。電話やメールで連絡をくれた方もいた。中には「余計な心配をかけるので、あんなことは書かない方がいいですよ」という指摘もあったが、こんなメールもあった。「前々から見辛そうにしていたので心配してました。訊くに訊けなかったので安心しました」という人も多く。報告してよかったと思える。
一時は関係者にだけメールで知らせようか?とも考えた。が、あんな内容のメールがいきなり来る方が皆、驚くだろうと思えた。そして、僕が知らないだけで心配してくれている人もいるかも?と思えたので、FBにて報告という方法をとった。あと、多かったのは「健康は大事です。無理しないでがんばってください」というもの。本当にその通りであり。応援してくれている方々の思いを感じるものだった。
ただ、クリエーターというのは、健康第一で仕事ができないことが多々ある。何より、魂を削って作品を作るのがクリエーターである。健康を考えていてはなかなかできない。ときには命を賭けねばならないときだってある。思い出す話がある。
俳優の松田優作さん。がんと診断された。時同じくしてハリウッドから出演依頼。若い頃から憧れたハリウッド映画への出演。でも、医者に言われる。「出演を諦め手術して、一生車椅子で生活するか? 出演して人生を終えるか?」彼は後者を選択。ハリウッド映画に出演し、その後亡くなった。それが「ブラックレイン」である。
何でそこまで出演したいか?と思う人もいるだろう。でも、それがアーティストやクリエーターと呼ばれる人たち。そこまでしても、いい芝居をしたい。感動を呼ぶ作品が作りたい。そう思うのだ。実際、命を賭けないまでも人生を賭けないと絶対にいいものはできない。だが、今の映画界はそんな人が少ない。多くのクリエーターは体を壊すまで仕事をしない。適当にうまく立ち回り。多くのギャラをもらって、早めに仕事を終えたい。という輩が多い。映画監督でもその種の人はよく見かける。
「製作費かかっているのに、何か詰まらないなあ〜」と思う映画はたいがい監督がそんな意識でやっている。人生を賭けずに作っている。そんなスタッフや、その種の俳優と仕事をしても、絶対に素晴らしい作品はできない。感動や勇気を伝える映画を作るにはスタッフ、キャストが皆、人生賭けてかからねばならない。そしてチームを引っ張るべき監督は人生だけでなく、命賭けでかかってこそ、最高の作品ができるのだ。
だから「毎回、遺作!」と思ってかかる。「この作品が最後!」と思うと、全ての力を出し切ろうと考える。遺作と呼ばれるに相応しい作品にしよう。健康やお金や生活のことより、大きな感動を伝える映画にしようと全てを賭ける。それでこそ素晴らしい作品になる。今回も同じだった。目が見えなくなってもいい。それで最高の作品が作れればOKだ。映画を観た多くの人が元気になり、ハッピーになり。感動で涙を流せば報われる。それがクリエーターであり、映画作りという仕事だと考える。

太田映画の分岐点 [撮影を終えて]

僕が最初に監督したのは古里・和歌山県田辺市ロケの”ストロベリーフィールズ”2005年のことだった。それから浜松ロケの”青い青い空”湖西市ロケの”朝日のあたる家”。そして、今回は島田市で”向日葵の丘ー1983年夏”。応援団の方々からはすでに”静岡三部作(ロケ地が浜松、湖西、島田ー全て静岡県)”と呼ばれ、ひとつのシリーズの完結だと言われる。
そして毎回、遺作だと思ってかかったのに、もう4本目になる。前3作はジャンルがそれぞれに違うがテーマは同じだ。今回の”向日葵”も同じ路線のはずだった。若い女の子ががんばる青春映画。なのに、撮影中から何かが違う感覚があった。
やはり、”向日葵”はひとつの完結であり、新たなスタートなのだろう。自分でもまだうまく表現できないが、ここまで続いた太田作品はこれで終わりだと感じるのだ。同時に、新しいチャプターがここからスタートする。
監督は自分のイメージで映画を作ると思われがちだが、そうではない。映画は監督の意思を離れ、自分で成長していく。監督はそれを見守り応援するだけの存在。だから、今回の作品がどんな形で仕上がるか? まだ想像が着かない。
ただ、言えることは青春ものだが、過去3作とはかなり違うものになるということ。出会いがあり、別れがあり、悲しみがあり、絶望があり、その中で何か新しいものが見えてくればと思う。
新しい夜明け。暮れ行く空。昇る朝日。沈む夕陽。日々は流れ、年月が経ち、僕らはどこへ行こうとしているのか? もう一段上のステップに上がり、その道を進んでみたい。

バイキング [撮影を終えて]

風景撮りを終え
浜松への挨拶まわりを終え
湖西への挨拶を終え
スタッフと分かれて、静岡市内へ
ここでもお礼を伝え
一泊
翌朝の朝食!
ここから第3部のスタートだ。
(ちないみに第1部がシナリオ。第2部が撮影。第三部が編集。そして完成へ)

とっとこ3人組の帰京 [撮影を終えて]

多香子たちの高校時代を演じた
とっとこ3人組も、宿舎を去る
荷物が外に出される
3人共、すでに涙、涙
10代の女優たちにとって、長い長い物語が
今、終わろうとしている。
ありがとう、ヤング多香子
ありがとう、ヤングみどり
ありがとう、ヤングエリカ
3人とも素敵だったぞ!
うらら!

差し入れ、ありがとうございました! [撮影を終えて]

撮影中、日本各地から多くの方から差し入れを頂いた。米、パン、酒、野菜、フルーツ、お菓子。肉。魚。それらにどれだけ助けられたことか! ロケ弁でビタミン不足。多くのクルーが口内炎が出来、喉をやられ、咳をしながらの撮影。頂いた総菜で栄養を取ることで乗り切れた。
頂いた方々の名前を食堂に貼り出したり、このFBを通じてお礼を伝えたが、あまりにも多くの方から差し入れがあり、貼り出し切れない方。僕に連絡が届かなかったものもあって、お礼を伝えられない方もいた。が、全て大切にスタッフ、キャストが食べさせて頂きました。ここで改めて感謝を伝えます。本当にありがとうございました!
