太田組作品ー美しい四季の風景が毎回出て来る訳? [風景撮り]
先日、静岡県で撮影したひまわり畑の映像。
本編に繋ぎこんでみた。かなりいい!もう、オープニングだけで1本の短編ドラマのよう。ヤングヤング多香子ちゃんがとても素敵。
さらに、シナリオにはない部分まで撮影(現場での突然の思いつきというのは、とても大切なのだ)その部分も感動的。詳しく説明できないが、それが30年後の場面とリンクして、さらに心に染みるのだ。
そんなふうに、今回撮影した映像を次々に本編に繋いで行く。何だか、映画の世界が広がって行く。そのほとんどが空とか、山とか、夏の風景なのだが、それだけで違うのだ。
実は、その手の季節カット。
なかなか映画やドラマでは撮影できない。たった、3秒の雲の映像でも、「これはいい!」という雲を待つのに何時間かかるか? 撮影中にそんな余裕はない。キャストがいるのでも、まずキャストを撮影すること優先。撮影中には風景撮りという日が1、2日ある。(というか、スタッフが休みの日に、監督とカメラマンだけが撮影に行く)だが、そのときに晴れるとは限らず、晴れてもいい雲が出るとは限らない。
まして、夏に撮影すれば夏の映像しか撮れない。その他の季節を撮影しようとすると、スタッフに追加ギャラを払って別のときに、現地に行かねばならない。となると、人件費、交通費、宿泊費、食費、機材費等がまたまたかかる。撮影部は助手も必要だし、監督の助手。製作部も必要。景色を撮るだけでも大所帯となり。多額な経費がかかる。
だから、映画もドラマも余程でないと、
四季の撮影とか、美しい風景の撮影はしない。本来、そんなことができるのは予算が豊富にある超大作くらい。テレビドラマでも「北の国から」くらいで、四季の美しさを撮る余裕がないのが通常。撮影中の風景撮りの日に撮ったものだけで我慢するのだ。
だが、太田組は違う。カメラマンにお願いして、撮影の前後に4回。たった2人で、春夏秋冬の映像を撮りにロケ地に行く。(カメラマンが多忙のときは、僕1人で現地に行き撮影)でも、監督もカメラマンもノーギャラ。車も誰かに出してもらい、安いビジネスホテルに泊まって朝から晩まで撮影。
だから、大した費用がかからない。そんなことをするので毎回、低予算なのに、大作映画並みの美しい四季が物語を彩ることができるのだ。さて、今回も地元の美しい四季を交えた物語。編集終了に向かってあと一息。
夏風景撮り写真紹介 [風景撮り]
夏の風景ー撮影。 [風景撮り]
応援団の方々が育ててくれたひまわり畑を無事に撮影。あと夏の風景をいろいろと撮ったので風景撮りはこれで終了。俳優の出演するドラマ部分はすでに5月に撮影済み。現在は編集中。そこに今回撮影した夏風景を入れて、あと少し編集すれば、いよいよ、編集作業は終了!
でも、それでまだ完成ではない。音楽を作り、効果音をつけ、映像の色、明るさ等も調整して、ようやく完成だ。あと1ヶ月くらいかな?
本日はもう少し、夏風景を撮影して東京に戻る。
下写真は朝食。
あの階段にも行く!
ひまわりが咲いた。撮影に行こう! [風景撮り]
雨空の中、風景撮りへ! [風景撮り]
主人公の多香子が古里に向かう途中の風景を撮る。
といっても、天気が限られていて、曇りか雨でなくてはならない。
すでに車内シーンは撮影してあるので、そのときの天気に合わさなくてはならない。
明日は曇りときどき雨という天気予報を聞き、勝負に出た。
が、雨で雲が多すぎ、空が暗いし、今イチ。
そこで終点で一泊。
本日、撮った風景を確認。撮影中、現地でも撮ったが、やはり東京の町は本当に東京で撮らないと...。現地での撮影日も雨だったので、それに合わせたのだが、雨が多すぎる感が? とか思いながら、早々に本編に入れてみる。フィルム時代はできない芸当だ。
てなこと考える安ホテル。この部屋。喫煙室と聞いて、タバコのにおいが染み付いているかも? と心配していたら、え? 違う。この匂いは? そう。アンモニアだ。何で? トイレが詰まっているのか? 何だか、公衆トイレで編集している気分。おまけに下写真を見てほしい。パソコンを乗せたテーブルの前はいすがなく、ベッドの端になっている。そこに腰をおろして作業。この街の泊まりはいつもはずれ....。
それを注意点として、帰京時に再挑戦
この日は晴れ。でも、午後から曇りとの天気予報。
しめしめ、雲が出て来たぞ
さあ。うまく行くかな?
こうして、編集を中断。
2日がかりで、風景撮り
ちなみに、昼飯。
風景撮りの大切さ。難しさ。 [風景撮り]
車窓から見える風景が足りないので、撮影せねばならない。でも、条件がある。雨か、曇りでないといけない。なのに、雨が多すぎたのと、雲が多く空が暗い。時間的に夕方が近く空の色が違う等の問題があった。もちろん、その辺はカラコレである程度直せるのだが、できればオリジナルのまま使えた方がいい。で、旅先に、その前後のシーンを持ち出し、パソコンで確認して、帰京時の移動中に撮影する。
だが、本日は晴れ。東京は曇りー雨だと聞くが、早く曇ってほしい。予算もすでに尽きており、編集も遅れているので、何度もチャレンジはできない。しかし、風景といって手を抜いてはいけない。「朝日のあたる家」は1年がかりで四季を撮影したし、今回の「向日葵」もすでに、ロケ地の秋、冬、春を撮影している。それら美しい風景がどれだけ映画で重要か?を考えると、手は抜けない。
今回撮影しているのは、単なる四季を表現するシーンではなく、ヒロイン多香子の環境や思い。そして、日本の現状。さらには過去と現代が交差する大事な場面だ。いつもは撮影時に「晴れてくれ〜」と思うが、本日は「曇ってくれ〜」と願っている。