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「俺たちに明日はない」???! [LC]

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「向日葵の丘」ロビーカード 新作紹介!

え?これが「向日葵の丘」のワンシーン? 

この秋もいちばん泣ける映画?マジ? 

1930年代ぽい衣装に、拳銃? 

「俺たちに明日はない」みたい? 

って正解です。

さて、どんな場面なのか?

観てのお楽しみ。

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【人気俳優を悩ませる隣の奥さんーでも、監督業も近い悲しさがある?】 [【再掲載】]

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(2015−1−13のブログから)

かなり人気のある俳優がいる。テレビや映画にも引っ張りだこ。俳優の卵たちからは憧れの存在。だが、そんな彼もプライベートはいろいろと大変。

彼は近所の人に自分が俳優であることを知られたら引っ越すという。最初は「何でそこまで?」と思ったが、話を聞くと「なるほど.....」ということが分かる。先日まで、朝、顔を合わすと「おはようございます!」といっていた隣の奥さん。ある日、突然、こういう。

「あのー握手してもらえますか?」

どうやら、彼が俳優であることに気づいたのだ。それからも顔を合わせると「昨日、テレビで見ましたよ!」とか言われるようになる。最初は「ああ、どーも!」とか対応するが、その内に「サインもらえますか?」といわれ「ああ、いいですよ」と答える。

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でも、次は何十枚もの色紙を持ってきて「これ頼まれちゃったんです!」と渡される。家に戻れば、台詞を覚えなければならないのに、サインをするのに時間を取られる。その内に隣人はこう言い出す。

「◎◎◎のコンサートチケットって取れないですか? ソールドアウトで全然買えないです」

取れないことはない。が、かなり無理をして、友人の友人に頼めば取れるかもしれない。何とかチケットを取ると次は「劇団●●のチケットもお願いします!」と言い出す。

隣の奥さんは彼がもの凄い苦労をしてチケットを取っていることが分からない。芸能人だから簡単に手に入ると思い込んでいる。要望はどんどんエスカレート。頻繁に大量の色紙を渡される。お隣同士だし、断るとギクシャクする。が、とうとう彼は断った。ら、その奥さん。酷く不機嫌になった。

そして「いい人だと思っていたのに...」とあちこちで言いふらす。表で顔を合わせても、無視するようになったという。結局、彼は引っ越し。別の町へ。そこでも、やがて俳優であることがバレて、また「友達にサインを頼まれて... 」と何十枚もの色紙を渡される。また、引っ越し。もう、バレたら引っ越し。そうしなければ、毎回、嫌な思いをする。

最初は「応援してます!」と言ってくれるが、次第に要望がエスカレート。あれしてほしい。これしてほしい。単なる隣人なのに、いつしか友達感覚になってしまう。彼はいう。

「みんな悪気はないんですよ。でも、俳優業とはどんなものか?分からない。いい人だから、頼めばやってくれると思い込む。こちらは人気商売だから、断り辛い。けど、プライベートでこんなこと続いたら....参りますよ....」

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その通りだ。サインをするのも、写真を一緒に撮るのも彼にとっては仕事。プライベートでそれを頼まれ、さらにはチケットまで。いろんな友人に負担かけて、なぜお隣のためにチケットを取らねばならない。けど、断ると、彼が経験したように、相手は失望。悪口を言いふらされたりする。

お隣さんも本当に悪い人ではない。が、「彼は芸能人だし、いい人だから、きっと応えてくれる」と思い込んでいるから、失望も大きい。隣人が普通のサラリーマンなら、そんなことは頼まない。芸能人だから「チケットが取れるはず」と思い込んで、軽い気持ちで頼んで来るのだ。

俳優業は本当に大変。その辺、スタッフは気楽!と思っていたが、最近はそうでもない。彼にはほど遠いが、いろんなことを僕も頼まれる。このFacebookでも「シナリオを読んでほしい」「歌を聞いてほしい」「自主制作した映画を見てほしい」とのコメントがよくある。あるいは

「監督の映画に出た俳優の●●さんは、本当のところどんな人なんですか?」

というダイレクトメッセージも来る。あるいはツイッター上で聞かれる。「そんなことを何で、個人に教えなければならないのか?」と思うけど、そんな返事をしようものなら大変。「監督がそんな人だとは思わなかった!」と言われてしまう。が、会ったこともない人に、あるいは一度、顔を合わせただけの人に、なぜ、時間を割いて、その種の話をしなければならないのか?と思える。

だが、その人にとっては「監督は素敵な映画を作る人だ。会ったときも、優しく対応してくれた。いい人だし。きっと、私の質問に答えてくれる」と思ったりする。「なのに、酷い!」となるのだ。けど、その手のメッセージが本当にたくさん来る。

「デモに来てほしい。コメントがほしい。◎◎法案反対に署名を!」

いろいろと頼まれる。初期のころ、質問には答えていたが、「太田監督からのメッセージ」とブログで紹介されたことがある。「監督、◎◎さんを批判」「映画会社の恥部を暴露!」とかタイトルを付けられたこともある。

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そんなことがあって、今はその手の連絡に対してはお返事しない。お断りの返事をするだけでも、かなりな時間を取られるし、また、連絡をしたばかりに「そこを何とか!」と頼まれてしまったりする。ま、これは僕だけではなく、Facebookをやっている人の多くが感じていることかもしれない。

僕の場合は「友達」と「フォロアー」を足して2000人を超えたあたりから、かなり顕著になった。最初は本当に親切として「野菜が足りませんよ〜」というコメントがあった。

が、その後、毎日、十数人に同じことを書かれ、さらに「薬は危険」「目薬は駄目」「運動不足!」「言葉使いが駄目」「考え方が間違っている」「謙虚になった方が」と。「お前は俺の何だ!」というコメントが次々に来るようになり。イライラが頂点へ! 厳しい記事を出すに至ったのだ。

でも、ほとんどの人に悪気がなく、僕を応援してくれていることは分かっている。先に紹介した俳優にあれこれ頼んだ隣人と同じ。ただ、芸能人や映画監督というものにリアリティを持ち辛いところがあり。相手の生活を想像するのがむずかしいようだ。その結果、勘違い。暴走し。昔からの友達でもないのに、いろんなことを要求してしまい、結果、全てが壊れてしまう。

それを説明するのは本当に難しい。幸い、このFacebookで僕の記事を見てくれる皆さんは、本当に理解を頂き、このところ、先のようなコメントはあまり来なくなった。ただ、1ヶ月も経つと「野菜が足りません」コメントは禁止と知らない人が同じことを書き込んでくる。でも、その1人1人に経緯を説明するのも大変。だから、記事を書く中でそれを伝えていくしかない。

より多くの人が応援してくれるようになり、本当にうれしいのだが、同時にいろいろと線引きをしなければ、問題が起こる環境にもなってきた。それは悲しいこと。

でも、それが映画とか、芸能とかの仕事をしている者の宿命なのかもしれない。そう感じて寂しく思えている...。


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