「向日葵の丘」全国公開、終了のご挨拶。 [公開終了後]

「向日葵の丘 1983年夏」
御陰さまで12月上旬で、全国公開が終了しました。
8月22日に東京で公開。それから何と5ヶ月の及ぶロングランとなり
全国各地の映画館で上映されました。
渋谷、名古屋、大阪、静岡では予定した日数を超える延長上映となり、
東京では3館。大阪でも3館でムーブオーバー(映画館が変わりながら上映されること)
多くの観客から涙涙の感動作。と言われました。
さらにロサンゼルスの映画祭ーJFFLAの招待作品にもなり、
会場では多くのアメリカ人が涙し、国境を越えて感動を伝えました。
このような形で広がったのも、多くの皆さんの応援と感謝しています。
広島地区だけが未だ映画館の都合で上映できず、
早急に公開して頂けるように、お願いを続けています。
「向日葵の丘」に関する新しい展開。ニュース等がありましたら
このサイトでお知らせします。
来年もよろしくお願いいたします。
監督 太田隆文

【映画作りは恐怖新聞を読むのと同じ???】 [公開終了後]

【映画作りは恐怖新聞を読むのと同じ???】
「向日葵の丘」の全国公開が終了(広島はこれからです)ほっとしたこことで疲労が吹き出してきた。が、後片付けをしながら少しずつ休息するようにしていたので、寝込むことはなかった。予想以上に疲労困憊していること実感している。
不思議なもので、自分が重度に疲れていることが分からない。だから、平気で仕事を続けて、過労死するのだろう。昨日も仕事で渋谷に行ったのだが、打ち合わせ中は元気いっぱいなのに、終わってほっとすると疲れが溢れて来た。映画でも見て帰ろうと思ったのに、体力なし。
部屋に戻るとまだ夕方前なのに、寝てしまう。食欲もなく、眠り続け、夜中に目が覚める。仕事の電話をして、夕飯にしようか?と思ったが、やはり食欲がなく、いつもは必ず飲む酒も進まず。再び寝てしまう。
これでも4年前よりはずっとマシ。あのときは、外出すらできなかった。今回は大丈夫だろうと思っていたが、程度の差あれ、やはり4年間の戦いは体も、心もボロボロになっているようだ。映画を1本作るということは(いや、4年で2本も作った)は寿命を減らして行くことだと思える。

やはり映画作りは「恐怖新聞」? 読むと1年寿命が縮まるという恐怖新聞(つのだじろうさんの有名な漫画です)と同じように、1本映画を撮ると、5年寿命が縮むという説(?)ーま、僕が勝手に思っているのだがー正解かもしれない。
体が疲れていると、心も疲れており、考え方がネガティブになる。前向きな気持ちがなくなり、小さなことでクヨクヨしてしまう。詰まらないことで後悔したりする。そんなときはしっかり休まなければならないのだが、ブラックな映画業界ではむずかしい。
しかし、ものは考え方。「やっと終わったぞ。よし、次だ!」と新たなる戦いをすぐにスタートするのは、一見かっこ良く見える。「過去を振り返っている時間なんてないんだ!」といえば、前向きに思える。けど、それは違う。
ここは4年間を振り返り、反省し、考える時期だと考えるべきだろう。何が正解で、何が失敗だったか? 何が原因でうまく行ったのか? 行かなかったのか? その中で得たものは失ったものは何か? そんなことをあれこれ、いろんな角度から考えることが大事。
今回はうまく行った方法論でも、次はそうとは限らない。その方法論は不変なのか? 今回たまたま成功しただけなのか? それを見極めずに次の戦いはできない。今、笑顔で協力してくれている人も、次応援してくれるとは限らない。今回、何もしてくれなかった人も、次の戦いでは大いなる力になることもある。
疲労回復をしながら、そんなことを考えて、同時に、時代の動きをしっかりと感じて、いつか来る次の戦いまでの時間を過ごす。ま、歳取ると、回復遅いのが辛いところだけどね....。

【疲労困憊であることを自分で気づくのはむずかしい?】 [公開終了後]

【疲労困憊であることを自分で気づくのはむずかしい?】
「向日葵の丘」埼玉公開が12月上旬で終わり、公開日未定の広島を除いて全国公開が終了した。そこで、この半年を続けて来た午前中4時間のネット告知も終了。ようやく自分の時間が持てるようになった。
が、同時に、恐れていた過労でダウン?というのも感じ始める。今回も4年間休みなしに仕事をしてきたが、前回のように公開が終わるとほっとしてダウン。半年間も寝た切りになることはないだろう・・・と考えていたが、時間が経つに連れて、実はかなり体がガタガタであることも分かって来た。
とは言え、前回ほどではない。あのときはもう疲労困憊を通り過ぎていた。疲労が限度を超えると本を読む集中力も、テレビも見れなくなる。まだ、重度でなければバラエティは見れるのだが、それもダメ。とにかく、1日中寝ている。何度も眠りに落ちるという状況で、外出はもうアドベンチャーだった。近所のコンビニまで行くのが大冒険。そんな体力だった。
今回はそこまで行かないが、新宿の映画館まで映画を見に行くという上級編はクリアーできず、せいぜい近所の喫茶店まで行くくらい。でも、部屋で本を読んだり、テレビを見たりは問題ないので、中級編くらいか? だったようだ。それでも、あのままさらに何ヶ月も仕事が続いたら確実に前回と同じレベルまで行っただろう。
ただ、前回は抵抗勢力がいて本当にいろいろとトラブルを起こしてくれたので、そのストレスが半端じゃなかったと思える。それがこの4年は本当に素敵なスタッフばかりで助けられたことも大きいだろう。スポンサーも理解があり、本当にありがたかった。
そんなこともあって、前回のように寝た切り半年にはならなかったようだが、かなりの疲労度であることは間違いなく、11月から少しずつ仕事が減って来たことで、休養もできていたこと。大きいようだ。疲れていることに気づいたのは最近、でも、パソコンに向かう時間がかなり少なくなったし、舞台挨拶ツアーも11月で終わったので、いろんな意味で負担が減った。
前回のように一気に終わっていたら、どどどと疲労が吹き出し、やはり倒れていたかもしれない。間もなく次の仕事。(映画ではない)ある編集作業が始まるが、それまでの間に少しでも休養しておかねば。
