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戦後70年。戦争を美化しない映画「サクラ花ー桜花最期の特攻ー」必見だ。 [映画の話]

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長年の友人でもある松村克哉監督の最新作。彼の作品には毎回、文句をつけているのだが、今回はかなりの力作。この時期によく作った。偉い! 最近マスコミでも戦争反対というと何かと批判される風潮があり。戦争を知る世代からは「今、日本は太平洋戦争前の空気がる」といわれる。政府は「安保法案」という名前で「戦争法案」と強行採決。日本は9条がありながら、戦争ができる国になった。

先日、お会いした「野火」の塚本晋也監督も、「今、これを撮らなければ戦争の悲惨さを伝える作品が撮れなくなってしまう」という危険性を感じて、自費を投げ打って「野火」を製作したといっていた。大ヒットした映画「永遠の0」のように特攻隊を美化する映画を見ていると、戦争もまた素晴らしいと思う人たちも増えているはず。

そんな中、松村監督は同じ特攻を題材にしながら、涙と感動で誤摩化すことなく、特攻=自殺攻撃を描いている。友人だから褒めるのではない。むしろ、長年の友人だからこそ、いつもハッキリ感想をいうのだが、今回の「サクラは花」は本当に素晴らしい。僕は劇中に登場する特攻機「桜花」(おうか)の本物を留学中に見ている。ロスアンゼルスのチノにある航空博物館に展示されているのだ。

本当に小さな飛行機で、まるで空飛ぶ人間魚雷。それに乗せられた若い兵隊が飛行機ごと、敵艦に体当たりして自爆するために作られた戦闘機なのである。その悲惨さをやり切れなさを「永遠の0」のように美化することなく描いた「サクラ花」。

美しくない戦争。カッコよくない戦争をまっすぐに描き、観るものの心を抉る。これが戦争。今、日本人が観るべき映画だ。残念ながら映画館では公開されない。各地のホールで上映。以下のサイトから調べて、御近くで見て頂けると嬉しい。

公式HP=>http://www.sakurabana-movie.jp/index.html



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