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友達を探しFacebookで「友達」を求める寂しい若者たち? そして悲しい結末 [My Opinion]

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Facebookを始めた頃は「友達」は実際の友達だったり、顔見知りだった。が、月日が経つにつれて、1度しか会ったことのない人。会ったことのない人も増えて来た。それでも名前やアバターは記憶していたが、あと4人で「友達」が2000人になろうとしている今では、誰なのか?分からない「友達」もかなりいる。

もちろん、その中には「友達」というより、「監督を応援してます」という「応援団」的な方、「監督の書く記事を読みたいんです」という「読者」タイプの方、映画作り、舞台裏に関心がある人等、いろんなタイプに分かれている。が、中にはFacebook「友達」を現実の友達と同じ存在だと思っている人もいて、ときどき困惑する。

現実の友達でも、最初は距離を置き、プライベートには踏み込まず、礼儀をわきまえる。一緒に仕事をしたり、飲み会を何度もして、親しくなり、プライベートの話もするようになり、歳月を重ねることで、「さっさと結婚しろ」「バカ〜お前に言われたくないよ」という軽口も叩けるような関係になる。

だが、Facebookを見ていると「友達」承認=>現実の友達と思い込んでいるような人を見かける。僕のところにも、タメ口で「もっと努力しなきゃダメだろ?」「ちょっと痩せた方がいいよ」とかコメントを書き込む人がいた。会ったこともない人だ。それも年下だったり、映画業界ではない人。

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現実でも、友達関係が深くなるには時間もかかり、何度も会わなければならない。それがネットの上で一気に「親友」という気分になっている人が結構いるのだ。が、本人はそれに気づかない。例えば承認したばかりの人が「そんなに食べるとまた太るよー」とか書き込んで来たとする。親しくない人にいうべきことではない。

ただ、良識ある人はそこで「大きなお世話だ!」というコメントは返さず「気にしているけど食べちゃうのよねー」とか、相手を傷つけない言葉を選んで返す。すると、先方はさらに勘違い。「ああ、この人。フレンドリーなんだ。ちょっと危ない突っ込みしたけど、受け止めてくれた。親しい交流をしていいんだ」と思ってしまう。

そうして、会ったこともない相手に対して「普通言わないだろう?」みたいなコメントを繰り返し書き込む。でも、そこで「いい加減にしろ! 会ったこともない奴にそんなこと言われたくない」と返事したら、相手が逆ギレして、嫌がらせを始めるかもしれない。或は「悪い奴じゃないからな〜」と考えて「そのうち止めるだろ。厳しくいうと傷付けるかもしれないから、我慢しよう」とコメントにつきあう。

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それでも相手は気づかない。「友達」だと思い込んでいる。で、もうコメントが来ても返事をしない。「いいね」も押さない。そうやって、拒否していることを伝える。そうなっても相手は「仕事で忙しいんだろう」と解釈。しばらくすると、またコメントを書き込んでくる。それでも返事をしないと、ようやく気づく。てなことがある。

僕のところにも、ときどき、同業者でもなく、先輩でもない、若い人が、いろいろと指摘やアドバイスを書き込んできたことがある。悪い人ではない、応援のつもりなのだろう。が、映画作りを経験したことがないので、指摘は全て外れ。或は映画雑誌で聞きかじった情報。

「**さんはこんな努力していますよ」とか書き込んで来る。「太田監督は***を知らないようだから、***の考え方も教えてあげねば!」と親切のつもりなのだ。が、「会ったこともない年上の人にあれこれ注意する立場なのか?」とは考えない。「親切」と思いこむ。そんな心理が分かっていただけに、傷付けずに、大きなお世話をどう止めさそうか?悩んだこともある。

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結構、多くの人が「人と人との距離」を計るのを苦手としているのではないか? 本来友達というのは、月日を重ね、苦労を共にし、笑ったり、泣いたり一緒にすることで絆が育つ。でも、若い頃にそんな経験をせず、友達の少ない人がいる。そこにFacebookというツールが登場したことで、「友達」が作れると感じる。同じ気持ちの人が多かったのか、あっという間に広がり定着した。

そして実体験で「友達関係」をあまり経験していない人は「申請」すれば「友達」になれると無意識に思ってしまうのではないか? 寂しい生活の中で、誰か親しい友達がほしいという思いをFacebookに投影してしまい、本当の友達ではない「友達」に対して、会ったこともないのに、親友モードで接してしまうのではないか?

でも、結局は返事がなくなり、「いいね」もくれなくなり。疎遠になってしまう。これは幼少時代にコミニュケーション能力が十分に育たなかったからだと思える。学校では「友達の作り方」は教えない。昔は放っておいても子供たちは友達を作った。けど、最近の子供たちは勉強、勉強。そしてゲームと、人とコミニュケーションする機会の少ない時代。

そんな子供たちが大人になり、Facebookに嵌った。でも、ネットの世界でもやはり本当の友達ができない。そんな悲しい現実があるような気がする。


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