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 映画作りというのは本当に時間がかかる! [映画業界物語]

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「向日葵」の撮影は4月〜5月だった。編集に3ヶ月。ポストプロダクション(その後の作業)が現在も続いている。これがテレビドラマだと、撮影、即編集、来月放送ということが多い。

ま、だからこそ、お手軽に作られねばならないし、凝ったものはできない。半年もすると、その番組を見たことさえ忘れてしまうことが多い(1年前の月曜9時のドラマと言われて、すぐにタイトルをいえる人は少ないでしょう?)

映画も、最近はお手軽に作っているものが多いが、それでも時間がかかる。だからこそ、30年前に見た映画でも今も忘れず覚えていることがある。歳月をかけてつくった作品は30年どころか、一生の思い出になったりする。

だが、一般の方の多くは「撮影終了」=映画完成と思いがち、そこからが本格作業であり、手を抜くと素晴らしい映像も、台無しになるのだが、それは意外と理解されていない。編集、カラコレ、音楽、効果音入れと半年に及ぶ作業をして、完成。ロケ地を久々に訪れると、地元の方によく言われる。

「監督。撮影終わってから何をしていたんですか? 早く映画が見たくてずっと待っていたのに.........海外にでも行っていたんですか?」

ずっと編集室にこもっていたなんて、想像できない。それどころか、散々、待たされたと、厳しく言われた。そんなときは、料理の話をする。お手軽に電子レンジで1分で食べられるレトルト食品もある。けど、本当においしい料理を作るなら、素材探し、食材を育てるところからスタートする。調理にも時間がかかり、その日の内に食べられないことも多い。でも、素材を選び、手間ひまかけて作った料理は感動があるし、思い出にさえなる。

映画も料理も同じ。簡単にできるものでは感動はない。すぐに忘れる。でも、時間をかけて丁寧に作ったものは、感動があり、一生忘れない。料理も映画も、時間をかけて作っても、食べるのも、見るのも一瞬。その意味でも同じなのだ。感動を作り出すにはにはお金も時間もかかるのだ。

という訳で、「向日葵の丘」も時間がかかる。映画館で公開されるのも、来年だ。
完成まで時間がかかるだけではなく、宣伝の準備をし、時間をかけて宣伝をして、映画の存在を知ってもらった上で、映画館で公開しなければ多くの人に見てもらうことはできない。なので、少し、気長に待って頂けると、ありがたい。


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