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ビートたけし、「演出に口出す奴が大嫌い」=ボクも同感です。 [My Opinion]

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フジテレビ新バラエティー『オモクリ監督 ~O-Creator’s TV show~』(10月26日スタート)収録後にビートたけしさんが取材に答えた記事。(オリコンニュース)

「たまに『監督、ここはこう撮るべきじゃないですか』って言ってくる奴がいるんだけれど、そいつ大嫌いで2度と使わない。だから、自分が役者をやるときは監督に言われた通りにしかやらない。監督に気に入られるように演技をするのが役者であって、監督の演出方法に言うのは絶対に許さない」

とても共感する話。俳優が監督にあれこれ言うのは厳禁。どんなに優秀な俳優でも、演じているときに、客観性は持てない。どうしても自分を中心にしかものごとを見ることができない。そんな状態でカメラの位置や演出に対してあれこれ言うのは、そもそも間違い。

映画界のルールとして、他のパートに口を出さないというのがある。照明部が撮影部にあれこれ注意したり。録音部が演出部に指示したり。それは許されないこと。それぞれのプロが誇りを持って仕事をしているのに、経験も知識もない他のパートがあれこれ指示や注意をするのは、絶対にするべきことではない。現場が混乱。信頼をなくし、作品のクオリティも下がる。

にも関わらず、ベテランスタッフはよく新人監督の演出にあれこれいいがち。本人は「アドバイス」のつもりなのだろうが、監督業をしたことがない技術部が、それがベテランであったとしても、専門外である。さらに、第三者から見ても「***さん。監督に指示してるよ。技術パートなのに」と気分が悪い。或いは尻馬に乗ってあれこれ言い出す、お調子者も出てくる。撮影現場の空気が悪くなり、結果いいものはできない。

その新人監督が無知で、駄目な作品が出来ればそれは監督の責任。「少しでもよくなるように!」と親心でいったとしても、僕の経験からいえば、その種の「口出し」はほとんどが役に立たない。イライラして、集中できなくなるだけ。

以前にも書いたが、それはアドバイスではなくベテランスタッフが持つ古い価値観を押し付けているだけだからだ。ビートたけしさんが「演出に口出しする俳優は二度と使わない」というように、僕も演出に口出しするスタッフには二度と依頼しない。百害あって一利なし。

でも、このことは撮影現場以外にもいえる。FBを見ていても、自分の知らないことをあれこれ、聞きかじった知識で批判する人が多い。「****した方がいいよ」とか「****してはいけない」とか、「お前誰じゃあ!」といいたくなるコメントを書き込む人がいる。そのことも先日、書いたが、経験のないこと。専門外のことをあれこいうのはアドバイスでも、助言でなく、嫌がらせにしかならないことが多い。何より、発言をする前に「私にそんなことをいう資格と知識があるのか?」と考えるべきだ。

しかし、北野監督の演出に対して、あれこれいう俳優って誰だろう? 恐れを知らないというか? いい度胸というか? ある意味凄いかも?(でも、愚かですが...)


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