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ブランドや肩書きに左右される人たち。尊敬と嫉妬の間... [映画業界物語]

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【ブランドや肩書きに左右される人たち。尊敬と嫉妬の間...】

これまでの僕の映画は新人がメインでベテラン俳優が脇を固めるというスタイルだったが、今回の「向日葵の丘」はトップランナーであり、国民的俳優である人たちがメインで活躍する初めての作品である。

その意味でこれまでとは違う反響があり、国民的な俳優の力の凄さを今も痛感している。「監督。今回は凄いですねー」「よく出演してくれましたね!」「監督の力が認められて来た証ですねー」とか、いろんな人にいろんなことを言われる。でも、やはり、トップランナーの実力は凄いものがあり。作品クオリティも高いものが出来た。その辺は本当に感謝だ。

しかし、同時にこんなことを言う業界人も出て来た。「有名俳優に出てもらって調子に乗ってないか?」「何か最近、お前、変わったなあ〜態度がでかいぞ?」とかいう業界の人もいる。僕は何も変わらない。そもそも、有名俳優に出てほしくてキャスティングしたのではなく、役にふさわしい俳優さんたちを選んだだけであり。有名かどうか?は本来関係ない。

何でそれを分かってもらえないのだろう?と、批判する人たちのことを考えると、彼らの関わる作品に有名俳優が出ていない人が多い。超低予算の作品が多い。だから「悔しい」「何であいつなんかの映画に! あんなスゴイ俳優が....」と思われ、批判の対象となってはいないか?

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僕自身は今までと同じ態度でいても「態度がデカい!」「傲慢だ!」と言われる(ま、傲慢なのには昔から。映画監督をやるような奴は皆、傲慢なのだ!)。業界だけではない。先日も、お世話になった方になかなかお礼状を書く時間がなかったのを、ようやく出すことができた。ら、「偉くなったので、私なんかに返事はくれないと思ってましたよ」と言われた。偉くなんかなっていないし、時間がないので連絡できなかっただけだ。でも、そんなふうに解釈される。

僕自身が大監督として認められ、評価されたのなら分かるが、有名俳優と仕事しただけ。なのに、こんなふうに妬まれたり、皮肉られたりするとは驚き。だが、先にも書いたが、多くの方が喜んでくれたり、映画が話題になったりとメリットも大きい。

それにしても人というのは、ブランドや肩書きに左右されること痛感する。東大を出ているから「偉い」。一流企業で働いているから「凄い」。そんなふうに、その人の中味を知らないのに、尊敬したり、妬んだり。今回は有名俳優がたくさん出ているというブランドとして、捉えた人が多いということ。でも、本当は肩書きやブランドではなく、その人がどう考えているか? どんな夢を持っているか? どう、がんばっているか? そんなことで評価すべきなのだと思う。

ただ、ものごとをしっかりと見ない人は、肩書きやブランドでものごとを判断する。それではいけない。それに振り回されても無意味。昔からそう考えているのだが......。

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