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1年前の今日の記事=>2年間延期した目の手術を実施 [思い出物語]

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2014年7月18日

再掲載にも関わらず、多くの方からお見舞いと激励を頂いた。本当にありがとうございます。友人たちからは「何でもっと早く手術しなかったんだ?」と言われているが、先の記事でも説明したように、この2年間は映画製作が続き、そんな最中に手術をしたら多くの関係者に迷惑がかかる...と考えたからだ。

今回、手術を決めてからの経緯を振り返ると、やはり当時の心配は正解。映画制作中に手術をしなくてよかったと思える。やはり手術が必要と分かったのが5月中旬。6月、7月と、何度も検査を受けた。初期は毎日。そして週イチ。さらに内科の検査も必要。それらは担当医の先生の都合で、何曜日の午前とか午後とか決められる。この数日も毎日、病院通い。

もし、これが撮影準備の時期なら、打ち合わせがあっても「悪い、今日は検査だから行けない」とキャンセルせねばならない。監督の僕抜きで会議をしても無意味なので、会議は中止となる。さらに、衣装合わせや本読みのように俳優が参加する場合は余計に大変。皆、忙しいスケジュールの中。やりくりして集まるのに、監督が「悪い。その日は検査!」なんていえるはずがない。

そんなことで撮影までに本読みができない。衣装合わせができない俳優がいるてなことになると、大きな支障がでる。それのみならず、スタッフも「監督、体調大丈夫なのかな?」と心配。或いは不信感が生まれるかもしれない。本当のことが分かり「監督、撮影中に失明する可能性あるんだって!」とバレるともうパニック。

やはり、撮影前に手術というのは無理。それ以前を考えても同じ。「朝日のあたる家」の全国公開で宣伝&舞台挨拶ツアー。公開日は映画館側の意向で決まる。舞台挨拶に来てほしいと依頼があっても、「その日は検査で行けません」と言わねばならない。監督の舞台挨拶目当てに劇場に来てくれる人もいる。そんな人の期待を裏切る事になる。

もし、手術をその頃に決めていたら、そんなキャセルが1日2日ではなく、何度も出たであろうこと。この数ヶ月の検査検査の日々を思うと実感してしまう。たかが目の手術といえど、1日2日では済まないのだ。友人の中には「映画を1本延期しても、体の方が大事。まだまだ先があるのだから」といってくれる奴もいる。

でも、それは違う。僕のような無名監督の場合。個人の都合で撮影を延期するなんてことはできない。また、タイミングというものもある。今、作ってこそ意味があり、1年後では誰も関心を持たないということもある。結局、延期ではなく中止に繋がってしまう。目の前のチャンスに全力を賭けてこそ次に繋がる。そのチャンスを見送っては、次のチャンスは永遠に来ないかもしれない。それが映画の世界。毎年1本撮れるという保証などなく。むしろ、年1本撮れる監督というのは売れっ子と呼ばれる。

今、かかっている映画に全力を注げないで、次がんばる!というのはありえない。手術があったので検査に時間を取られ、十分な撮影順日ができなかった。というのは言い訳にならない。時間はどんなにあっても足りないのが映画だ。もし、プライベートなことで映画のクオリティを落とすことがあれば、監督失格。二度と映画を撮るべきではない。

これは監督だけでなく、スタッフでも、役者でも同じ。責任ある仕事がある日に「私用でその日は行けません」という言い訳はできない。その段階で失格。それが映画の世界。そんなスタッフ&キャストを率いなければならない監督業。やはり「検査があるから」と仕事を抜けるのは駄目。手術を2年も受けずにいたが、その点に関して後悔はない。

でも、今は時間的な余裕がある。編集も終わりが見えた。手術も入院コースではなく、日帰りコース(?)にしてある。「向日葵」の完成した映像は両目で見れるようにしたい。


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