映画監督の1日。こんな毎日を繰り返す? [映画業界物語]
ここしばらくも、午前中に起きて通勤客がスマホを見ている午前8時から10時頃まで「向日葵」情報tweetをする。土日は会社がお休みなので、午後からFacebookとブログで「読み物」的な記事をアップする。本日も3つ上げた。が、晴れていると、皆、外出してしまいネットを見ないのでアクセス数は低い。本日は雨なので、多くの人が読んでくれただろう。
連日、そんな感じで、朝から5−6時間。ネットで「向日葵」宣伝をする。その辺でランチ。午後の部は「向日葵」の作業。先日まで公式HPにかかっていた。デザイナーさんと何度もネットでやりとりをして、写真や文章。レイアウトを決めて行く。1ヶ月ほどかけて先日完成。現在はオープンしている。こちら=>http://himawarinooka.net
その前はプレスシート、チラシ、ポスターと今年に入ってからずっとその作業が続いている。本来は宣伝会社が全てをやり、完成1歩手前な段階で監督に見せ、許諾をもらうのが通常。だが、今回の宣伝会社は大きなところではなく、人でも足りない。なので、その辺は僕が担当した。あと、映画に関して一番、把握しているのは監督なので、本人が中心に進めるのが一番、確実で早いというのもある。
以前、配給会社に任せたらパンフレットでロケ地の名称を間違えたり、最後のシーンではないのに「ラストシーン」と記述したり。担当者が作品に愛情がなく、お仕事だと思っているので、そんなことが起こる。パンフレットはお客様だけでなく、スタッフ&キャストにとっても思い出のアルバム。一生残るもの。いい加減な気持ちで作ってはならない。
そのパンフレットの製作も間もなく終了する。カラーで30Pほどの豪華なものになる。デザイナーさんのセンスが抜群で、女性ファッション誌のようなおしゃれなものができそうだ。自慢ではないが(と自慢すると)僕の映画のパンフはいつも良く売れる。何千部か刷るのだが、毎回完売。前作「朝日のあたる家」も2000部刷って完売し、さらに1000部刷り、それも完売した。
映画館で聞くと、映画を観たお客は平均的に10人に3人くらいがパンフを買うそうだ。が、僕の映画は2人に1人が買う時期もある。ま、パンフを買うというのは、その映画についてもっと知りたいというときなので、うれしいことだ。そのパンフも何度も写真や文章をやりとりしながら、進める。
その他、「向日葵」関係の作業をしていると、だいたい午後10時を過ぎる。そこから酒を飲みながら、夕飯を食べ、もう一度、パソコン前に戻って、宣伝tweetをしたり、Facebookをチェックして、夜中過ぎに寝るというのがパターン。たぶん、これが映画公開まで続く。何か生活費に繋がる仕事もしたいのに....。
でも、映画宣伝が何よりも大切だし。映画ヒットしても歩合もないのに、こうして監督業は続いて行く。
2015-07-04 18:17
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