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【俳優になるにはイケメンで美女でない方がいい?】 [映画業界物語]

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「俳優」というと皆、背が高く、美形で、かっこいい人と思うだろう。女優というと、美人で、あるいは可愛いい。主役級の俳優さんの多くは、そんなタイプ。だから、「俺、俳優になる!」というと、「お前みたいなブ男には無理だよ」「あんたのようなブスはダメ」と言われることが多い。

だが、考えてほしい。映画やドラマに出ているのは美男美女ばかりではない。脇にいる個性的な俳優たちがいるからこそ、主役のイケメン。美人が華やぐのである。古くのアメリカ映画でいえば、ロバート・レツドフォードやアル・パチーノだけではダメ。まわりに曲者的な俳優が出てくるから面白い。ピーター・ボイル、ドナルド・プリーゼンス、ハービー・カイテル、デニス・ホッパーと、その手の存在がいるから物語も面白くなる。

そして、これも意外に皆、気づかないが、主役級を演じられるイケメン俳優は長く仕事はできない。思い出してほしい。90年代にテレビのゴールデンタイムで主役をやっていた男優たち。今も活躍している人は2−3人だ。というのも、イケメン俳優、美人女優というのは、すごい数いて、物凄い競争がある。また年齢の問題もあり、長く主役の座にい続けるのは至難の技なのだ。

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それに対して、脇にいる個性派俳優というのは、ものすごく息が長い。例えば大滝秀治さん。60年代から亡くなる最近まで、50年以上に渡って第1線で活躍。田中邦衛さんも、長門裕之さんも、千秋実さんも、皆、名優だった。そして皆、長きに渡って活躍している。

女優も同じ。20代を超えると急激に仕事が減る。学園ものに出られなくなるから。20代になると、女子大生役。。。。といってもそんなドラマはほとんどないし、OL役といっても、主人公の同僚くらい。そのあとは40歳過ぎてから母親役。女優業も本当に厳しい。

しかし、個性的な脇役なら仕事がある。特に重要ななのはハゲ、デブ、チビ、メガネ、この辺は非常に大切。学園ものでも、刑事物でも、ホームドラマでも、ラブストーリーでも、その手の人材は必要。それに個性的だから視聴者や観客に覚えてもらいやすい。


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その枠で注目されれば、かなりの年月、仕事ができる。が、イケメン。美女は10年越えて頑張れるのは数人。毎年、宝くじで1億円当てるようなものだ。その意味からも、個性的な脇役がいかにお得(?)で、仕事に恵まれているか?が分かる。もちろん演技力あってのことだが、その種の俳優たちはドラマや映画にとっても重要であり、彼ら彼女らの存在なしに物語は成立しない。

にも関わらず、「女優になる!」というと、皆、美女を目指すし。男たちは二枚目を目標とする。そして、一般の人は「あんたには無理だよ〜」と厳しいことをいう。皆、不思議だが「俳優」というと二枚目と美女をイメージする。もし、あなたが俳優を目指しているなら、個性的な俳優を目指すことをお勧めする。イケメンや美女の競争率はものスゴく高い上に、長生きできるのは数人。

でも、個性派なら、一生俳優業を続けることも可能。ま、いずれにしても個性が重要。誰かのモノマネではなく、かっこよくなくても自分らしさを持つことが大事。僕がオーディションをするときは、いつも、そんなタイプを探す。

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