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どうすれば多くの映画館で上映できるのか? 大手映画会社だけの優遇とは何か? [映画業界物語]

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人気漫画の映画化とか、人気アニメ作品等。大手映画会社が関わる映画は、テレビでバンバン宣伝され最初から全国50館とか同時公開が決まっており。最低でも2ヶ月は上映する。ヒットすれば1ヶ月の続映もされる。

が、これは大手映画会社だけの優遇なのだ。だから、ヒットしなくて、館内がガラガラでも2ヶ月は上映される。どこの世界でもそうだが、大手は優遇され、中小企業は厳しい条件を突きつけられる。

映画の世界も同じで、大手作品は本数としては極々一部。その他の多くはインディペンデントと呼ばれる外部からの参入組や小さな製作会社が作った作品。

だが、多くの人は、大手映画をスタンダードと考え、「映画館が決まれば2ヶ月ロードショー!!」と無意識に思い込んでいる。だから「映画館決まった!あとは観るだけ〜」と完結しがち。

では、大手ではない。ほぼ90%以上を占めるインディペンデントの映画はどういう形で公開されるのか?説明する。

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まず、配給会社が拝み倒して東京で1館、上映館が決まる。前売り券が大量に売れると、大阪、名古屋の映画館が手を上げる。

しかし、映画館でチケットがあまりに売れないと「客は来そうにないな〜」と思われ、公開前に1週間とか2週間で上映が終えるスケジュールにされてしまう。映画が公開されてから客がドドドと来ても、チケットが売れていないと、予定通りに1週間で終わりということもある。

これで分かってもらったと思うが、大手映画会社なら、どんな詰まらない映画でも、どんなにコケても2ヶ月は上映される。が、そうでないほとんどの映画は、前売り券が売れなければ1、2週間で上映終了ということになる。全ては前売り券の売り上げ次第なのだ。

大手映画会社はもの凄く優遇されているが、それ以外の映画は関係者社が一丸となってがんばらないと、いろんな意味で厳しい現実を突きつけられる。映画館に行っても、「え? 2週目なのにもう終わったの〜」ということがよくある。

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映画館はシビアだ。大手には寛容だが、それ以外には厳しい。でも、前売り券が売れれば、大手でなくても、優遇してくれる。3ヶ月上映だって可能。でも、いくらネットで盛り上がっても、チケットが売れなければ、公開前に「上映は1週間」と決められたり「うちの街では上映をやめよう」ということになる。

だから、このブログの読者で「向日葵は絶対に観る!」という方はぜひ、ぜひ、前売り券を買って観てほしい。三大都市で買えばポスターももらえる。当日券より500円もお得。多くの人がチケットを買ってくれれば、映画館は増える。地方で観れるようになる。長期間、上映される。応援をお願いたい。


(前売り券ー発売している映画館)

品川プリンスシネマ
東京都港区高輪4ー10ー30
TEL 03ー5421ー1113
渋谷シネパレス
東京都渋谷区宇田川町20ー11
TEL 03ー3461ー3534

梅田シネリーブル
大阪市北区大淀中1ー1ー88
TEL 06ー6440ー5930
布施ラインシネマ
東大阪市足代新町7ー4
TEL 06ー6782ー2628
伏見ミリオン座
名古屋市中区栄1ー4ー16
TEL 052ー212ー2437

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