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映画監督はいくら宣伝をしてもギャラはもらえない? [映画業界物語]

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「監督。がんばっているねー。よく毎日、宣伝してるよな。まあ、映画がヒットすれば儲かるからね?」とときどき言われるが、それは違う。映画がどんなにヒットしても、監督には1円も入らない。ハリウッド映画のような歩合はなし。それが日本映画界の慣習である。

さらにいうと、映画の宣伝期間。こうやって毎日Facebookに記事を上げ、いろんな人にチラシや試写状を送り、知人のお店にポスターを貼りに行き、各地の舞台挨拶に行っても、ギャラはでない。どの映画でも同じ。これも映画界の慣習だ。

地方の映画館で舞台挨拶にをするときに交通費が出るだけで、数ヶ月に及ぶ宣伝期間中の給与やギャラも一切ない。生活費は自腹、郵送費や食費も自前。それが日本映画界の慣習。だから、映画が公開されて残るのは借金の山だけということが多い。

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そんなだから普通の監督。映画宣伝はそこそこにして、別の仕事をしたり、副収入になることをする。そうしないと生活ができないからだ。が、しかし、一番映画ファンが注目するのは俳優と監督。配給会社の誰かが「映画ブログ」や「公式Facebook」に記事を上げても「どーせ、宣伝だろ?」と思い読んでくれない。

でも、監督が書けば、映画ファンは多少の関心を持ってくれる。「撮影現場はどうだったんだろう?」「映画を監督する人って、どんなことを考えているのだろう?」だから読んでくれる。監督が宣伝するのが、一番アピールするのだ。俳優の方がより注目を集めるが、俳優たちはすぐに次の撮影に入ってしまい、なかなか宣伝には協力してもらえない。

そうなると、有効なのは監督だ。が、だからといってギャラは出ない。生活が苦しくなる。だとしても、お金をかけず、宣伝するには監督が動くことが一番。このFacebookだって、すで2000人の「友達」がいる。Twitterのフォロアーは2600人。ブログは毎日1000人が読んでくれる。多くの方々が応援してくれている。少なくても、それらの人に声をかけ、情報を発信することで映画に興味を持ってもらえる。

僕が作った映画だからじゃない。素晴らしい俳優と素敵なスタッフたちで作った映画だからだ。感動して、いっぱい泣ける作品ができたからだ。それを観た人たちはきっと、何か大切なものを見つけてくれる。希望や元気を持って帰ってもらえるはず。そのために「向日葵の丘」を作った。

だから、ギャラをもらわずとも、宣伝をがんばる。応援頂けるとありがたい。

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