「変わってますね?」と言われて50年。今も変わらず? [私の日常]
昨年末。いつも通う店で昼ご飯を食べていると、
顔見知りのウエートレスさんから、こんなことを訊かれた。
「監督さんは初詣とか、どこへ行くんですか?」
んーー初詣は中学時代以来行ったことがないなあ....。
「じゃあ、正月はどーしているんですか?」
部屋で仕事。。。。。
「Xmasはどうだったんですか?」
何もしなかったなあ....。部屋で仕事してた..。
訊かれて気づいたけど、本当に祭り事はしない。結婚式にもあまり行かないし、誕生日も、ハロウィンも、本当に何もしないことに気づく。
ま、映画というのは、それ自体がお祭りのようなものなので、他の祭りを1年に何度もできないというのはあるかもしれない。店の人に言われる
「監督さん。やっぱ変わってますね?」
そういわれるのは昔からだ。関西地区で小学生だった頃には「太田って変わってるよな?」とよく言われた。横浜に行き、映画学校に通った頃は「関西人って、やっぱヘンだよね?」と言われた。アメリカに留学したときは「日本人って変わっているなあ」と。実はみんな外れで、関西人も、日本人も関係ないのだ。
「変わっている」とよう言われても、酒を飲んで暴れるとか、金使いが荒いとか、女癖が悪いとかいうことではない。ギャンブル狂いということもない。むしろ、酒を飲んで暴れたこともないし、記憶をなくしたことさえない。
金銭感覚も非常にまともで、女性関係で問題を起こしたこともない(というかモテない)。パチンコも20歳頃に1−2度行っただけ。賭け事はしない。(というか、映画の仕事は人生の賭けだから、余暇でハラハラしたくない?)
薬もドラッグもやらないし、(タバコさえ吸わない)特殊なものを集めるコレクターでもない。どちらかというと「まじめ」な部類。なのに、どこへ行っても「変わっている」と言われる。未だに、その理由が分からない。
会社員にならなかったことは、ちょっと普通ではないかもしれない。40過ぎても食えなかったこと。50過ぎても結婚しないこと。その辺は「変わっている」と言われても分かる。が、言われ始めたのは、小学生の頃から、最近のことは関係ない。
変人の集まりの映画業界で仕事をするようになってからも、「あいつはヘンだよなあ」とよく言われる。これはかなり変人を極めた感がある。あの小泉純一郎も「変人」と言われていたが、総理になった。高杉晋作も、坂本龍馬だって「変人」と呼ばれていたし、
ある意味、特殊な業界では「変人」でなければ、突き進めないのかもしれない。その意味で僕も行けるか? ま、だからこそ、映画監督という仕事がどうにか勤まっているのかもしれない。
優秀とか有能とかではなく、「変人」といわれること。ある意味で大事なことかもしれない。かな?
2015-01-10 15:41
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