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世代を超えて見られる「ウルトラ」シリーズの思い出 [My Opinion]

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幼い友達ために、お勧めの「ウルトラ」シリーズのエピソードを選んでいたら、いろんなことを思い出した。僕らの世代の多くはそのシリーズの影響をほんと受けていて、映像の仕事についた人々は特にそうではないかな? 以前、参加させてもらった「怪談・新耳袋」シリーズ。同シーズンの監督たちは皆、ウルトラファンで、「ウルトラQ」や「怪奇大作戦」をリメイクしたい!という話で盛り上がった。

そんなシリーズを今、小学生低学年の子たちが40年以上の歳月を経て見ていることに驚きと嬉しさを感じる。僕はアメリカ映画大好きでこの歳まで来たが、日本に生まれてよかったと思うのはやはり「ウルトラ」シリーズを始めとする素晴らしい子供番組がこの国にはたくさんあることだ。単に悪い怪獣をやっつけろ!だけではなく、様々な物語を子供たちに送り続けて来た(大人は単なる子供向け怪獣ドラマと思っていたけど)。

思い出に残るのはジャミラが登場する「故郷は地球」。ギエロン星獣の「超兵器R1号」。「狙われた街」「第四惑星の悪夢」「怪獣墓場」「史上最大の侵略」といろんなエピソードが次々に思い出される。今の時代にも通じるものがある。今は放送されない(できない?というか自粛)「遊星より愛を込めて」もよかった。

「ウルトラ」シリーズ以外でも、「シルバー仮面」「アイアンキング」と今のテレビでは放送しづらい(いや、できない?)作品も凄く思い出に残っている。「ウルトラ」シリーズはメジャーだが、マイナーな「スペクトルマン」(というより「宇宙猿人ゴリ」)とか、「レインボーマン」も大好きだった。この手のマニアックな特撮ドラマは世界広しといえども日本にしかないんじゃないか? ヒーローが悪い奴やっつけて万歳!じゃないもんねー。

「レインボーマン」なんて、後半戦。視点は死ね死ね団側だし!ミスターK(名優・平田昭彦!)がんばれ!というスタイルだった。原作、「おふくろさん」の作詞家、川内 康範だし。エンディングソングの歌詞が「死ね、死ね、死ね、死ね、死んじまえー、黄色い豚めをやっつけろー」だもんなー。確かラジオでは流せない。

でも、ドラマをちゃんと見ると意味ある歌詞なんだ。要はジャパン・バッシングのドラマ。戦時中に日本に酷い目に遭わされたアジアの人たちが日本に復讐するという物語。見ている内にレインボーマンより、ミスターKに同情してしまう。子供番組じゃない?

ああ、「宇宙猿人ゴリ」もそんなところあったなあ。最初、本当に許せない悪役のゴリが最終回前には哀れで、哀れで、、、、(かなり過酷なドラマなので、あまり幼い子供さんにはお勧めできませんが)彼の悲しみと憤りが歌になったのはエンディングソング。そのゴリが最終回でどうなるか?覚えている人います? あんな結末。ないでしょうぉ!今だって....悲し過ぎる...。

当時の子供向け(?)番組って、虐げられた人たちの悲哀と怒りが描かれてものが結構あった。だから、正義を掲げて、悪い奴をやっつけろーってドラマ。今も疑ってしまう。「国民を守るために****」政治家とかねえ。

そんな番組に子供の頃、夢中になって見ていた、で、挙げ句の果てに映画監督になってしまった訳だ。でも、そんな作品。自分の映画に気づかぬうちに出ている。そんなことを思い出した。


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