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夢見る力ー「夢は叶う」という大人。「夢は所詮は夢」という大人 [My Opinion]

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「何歳からでも夢をスタートできる。やればできる!」

の記事も大好評。122「いいね」を頂いた。前回の「アーティストは抉れた心を癒す為に作品を作る」に負けない反応。「夢」の話で思い出した話があるので、もう少し書いてみる。

高校時代。大人たちから「将来はどうしたい?」とときどき訊かれた。「映画監督」と答えた。多くの大人はこういった。

「夢というのは所詮は夢。実現するもんじゃない。

それを実現するには宝くじで1億円当たるよりも大変なんだ。もう、君も大人なんだから、いつまでも子供のようなことをいってないで、現実を見て将来を考えないと駄目だぞ」

 何か違う。と思いながらも、当時、反論するだけの言葉を持たなかった。それが東京に出て、いろんな人たちと知り合い。いろんな業界で活躍する人たちと会うとこんなことをいう人もいた。

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「映画監督か? 面白いなあ。やれやれ!

 今どきの日本映画は面白くないから、何かワクワクするのを作ってくれよ。厳しくても、がんばれば何にだってなれるんだから」

「映画監督か? そうだな。いつまでも老人の巨匠たちが文芸作品を作っている時代じゃない。君たちのような若者が新しい映画を作らないとな! 応援するよ」

 高校時代に出会った大人たちと正反対のことをいった。そんな人たちいうのは、世界的に有名なモダンアートの先生とか、ベストセラー作家とか、海外で活躍するビジネスマンとか。皆、真剣に応援してくれた。同じ年代の大人たち。なぜこうも、言うことが違うのか?

 高校時代に苦言を呈した大人たちは

「現実を見ろ」「世の中甘くない」といい。各業界のトップで活躍する人たちは「がんばれ」「やれば出来る」というのだ。分かってきた。たぶん、高校時代に出会った大人たちも昔は夢を追いかけていた。でも、掴むことはできず。諦めて今の仕事に就いた。

 彼等はそれが現実だと思った。「俺の努力が足りないんじゃない。世の中が厳しいから夢を実現できなかったんだ。その現実を受け入れて諦めることこそが大人というものだ」と考えたのだろう。だから、若い僕に対しても「努力しても駄目なものは駄目。夢は夢でしかない」という経験談を語るのだ。

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 それに対して「やれば出来る」という人たちは、

彼等自身が若いときに描いた夢を実際に掴み、今まさに望んだ仕事をしている人たち。だから、若い僕に対しても「やればできる。だって、俺もできたんだから!」と言ったのである。

うがった見方をすれば、高校時代に出会った大人たちは若い人たちが夢を掴んでは困るのだろう。「俺の努力不足で夢が掴めなかった」と思い知らされることにもなるのだ。「現実は厳しく。夢は所詮は夢」でなければ、努力不足で夢を実現出来なかったことにもなる。だからこそ、夢を否定しなければならない。

無意識にそんな心理が働いてはいないか? 

実際「俺は努力が足りなかったから、夢を実現出来なかったよ」という人に会ったことはない。皆「世の中は厳しい」「現実は思うように行かない」「それを受け入れるのが大人だ」と口を揃えていう。対して、夢を実現した人たちは「俺は努力したから夢を掴んだ」なんて言わない。「お前もやってみろ。やればできる」というところが興味深い。自分たちが特別の努力をしたという意識がない。

東京に出てから出会った大人たちの言葉に応援されて、僕は映画監督の夢を追い続けた。そして結局、たどり着いた。ま、そこからの方が大変なんだが、それはまた別のお話。僕も若い人たちにいう。「やってみればいい。必ずできる! 世の中が甘いか辛いかなんて関係ない。きっと君もできる」若い人にはいつも、そう伝える。


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