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映画作りは苦しいが、感動を全国に伝える仕事 [撮影に向かって]

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 映画というのは本当に儲からない仕事だ。映画が大ヒットしても、製作費を回収することがなかなかできない。監督業は金持ちと思われるが、それはハリウッド監督の話で、日本で食える監督は5人いないだろう。

 それ以外はほとんどが借金だらけ。映画が終わったときには、さらに山積みというのが現実だ。多くの監督の年収は新卒サラリーマン以下。労働時間はブラック企業を余裕で越える。そんな状態なのに、なぜ、映画を続けるのか?

 僕の場合。そこに意味があるからだ。完成した映画を見て多くの人が感動してくれる。涙を流す。希望を見付け、明日からがんばろうと思ってくれる。或いは忘れていた大切なことに気づいてくれる。そんなことがあるから、辞められない。

 以前。こんなこともあった。ある中学生の男の子。登校拒否。親や先生がいくら言っても学校に行こうとしない。クラスのイジメが原因だった。その子が僕が監督した“青い青い空”を見てくれた。そしてこう言った。”お父さん。明日らから学校行くよ”翌日からその子は学校に行くようになった。イジメ問題とも対峙して、その後は元気に学校に通っている。映画に勇気づけられたと言ってくれた。

 それを聞いたとき、本当に、途中で諦めずに映画を完成させてよかった.....と思った。トラブル続きの映画だったが、作ってよかった。誰が説得しても学校に行かなかったその子を、映画が励ましたのだ。そんなことがあるから、きっと次に作った映画も、誰かを勇気づけると思える。映画は時として人生をも変えてしまうことがあるのだから。だから、やめてはいけない。

 そんな映画、僕ががんばるだけでは完成させられない。多くの人の助けがないとできない。ボランティア・スタッフの力も必要。市民俳優の出演。食材の差し入れもほしい。限られた予算の中で、スタッフ、キャストも決して多くないギャラでがんばってくれている。

 それは、ロケ地の町の素晴らしさを全国に伝えたいから。感動を広げたいから。心傷ついた人たちを応援したいから。そんな思いで参加してくれている。みなさんからも応援。頂けるとありがたい。


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