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【向日葵の丘ー終了後。結局、自宅入院生活になってること痛感?】 [公開終了後]

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【向日葵の丘ー終了後。結局、自宅入院生活になってること痛感?】

今月上旬で「向日葵の丘」全国公開を終了。8ヶ月以上続けた宣伝活動を終了。毎朝、ネットで上映館情報や映画の舞台裏を紹介する記事を半日以上かけて発信する日々も終わった。とはいえ、あと片付け。お世話になった方々にお礼や報告。一斉メールでは失礼なので、1人1人に連絡。メールをやってない年配の方もあるので、手紙を書く。

映画以外での溜まっていた連絡もあるので、そちらも御返事。本当に宣伝期間中というのは、撮影に次いでバタバタで、映画以外のことが全くできないでいた。ま、その辺がなかなか分かってもらえず「返事に何ヶ月かかるんだ!」と激怒。縁を切られた知人もいる。が、こちらは命がけで映画作りをし、人生賭けて宣伝をしている。親の死に目にも会えないという仕事。その辺を理解してもらえないことがときどきある。

あと、プライベートなことでも溜まっていたこと。役所での手続き、支払い。部屋の片付け。資料等の返還等、いろいろある。同時に心配だったのは体調のこと。毎回、映画公開が終わると過労でダウンして何ヶ月も寝込む。それ以前に医者から「すでに重度の過労だから、休まないとダメだよ。過労死するよ」と毎回脅される。が、「はい。休みます!」とは言えず、仕事を続ける。で、終了ーほっとしたらドドドと疲れが出て、前回は半年間も寝た切りとなった。

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今回は特に2本の映画を休まずに監督したので、かなりヤバい。いきなりホッとしたら、半年ダウンでは効かないと思えていたが、時間が経ってもなかなか疲れが出て来ず、今回は大丈夫か? と思っていた.........だが、やはり、かなり来ていたようだ。頭では気づいていないのに体にガタが来ていて休息を必要としていた。その意味で後片付けをしている、この数週間は非常に有効で、舞台挨拶ツアーとか、連日の宣伝活動ではないので、少しばかり体を休める期間にもなっているようだ。

お礼状書きや後片付けに疲れたら、ベッドで横になり休める。テレビを見る余裕もある。そんなパターンで今月は来たが、結果、それは自宅入院生活。前回のように寝た切りではなく、入院はしているが、院内を歩き回ったり、テレビを見たりできる患者レベルということなのだ。実際、起きている時間は以前に比べて短く、夜も早く寝る。歳とったのに、8時間以上寝るのは体力がまだまだあるのか? よほど疲れているか?だろう。

本来、そんな入院生活のようなパターンは苦手なのだが、暴れ出さずにおとなしくしていられるのも、やはり疲れ切っているからだ。とはいえ、そんな時期も大事。もし、このまま、次の戦いがすぐに始まっていたら、今度こそ、医者の予言(?)いや忠告通りに見事「過労死」となっただろう。それに、映画を1本作ると、本当に世間が分からなくなる。テレビも新聞も見る時間がなく、今何が流行し、注目されているか? 本当に分からない。


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今でも、バラエティ番組に出ている芸人さんには知らない人が多いし、マツコも4年前まで知らなかった。これが会社員ならいいが、映画の仕事をする人間がそれではダメ。マツコさんと仕事をすることはまずないが、その存在を知らないというのはアウト。注目される人には時代の反映がある。それを教えてくれる存在なのだ。

そんな訳で、今は後片付けをしながら(部屋もグチャグチャ!)なるべく努力してテレビ番組を見たり(昨夜は初めてさんま&SMAPのXmas番組を見た。20年以上Xmasに放送しているらしい。存在は知っていたが見たことはなかった)読みたかった本を読んだり(今は精神病を再勉強中)、見逃していた映画をDVDで見たりもしている。これは映画人としてのリハビリであり、次なる栄養となる。

4年前にダウンしたときは、ちょうど311のときで、そこから原発事故に興味を持ち、勉強を始めた。最初は映画にしようなんて思ってもなかったが、新作は「朝日のあたる家」になったこと思い出す。まだまだ、次回作の話はないが、今はそのことより、体調を回復し、社会的な(?)リハビリが大事なのだと思える。新たなる戦いはそのあと。いずれ、嫌が上にも戦いの呼び声が聞こえてくるはずだから。


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昨日は1人「スターウォーズ」祭りで盛り上がる。(注・少しネタバレあり) [映画の話]

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昨日は1人「スターウォーズ」祭りで盛り上がる。(注・少しネタバレあり)

午前中から新宿の映画館に行き、午後からのチケットを買う。映画が終わったのは夕方前。感想は昨日、なるべくネタバレしないものを書いた。自宅に戻り、「クローンの攻撃」のサントラ盤を聴きながら、78年から37年かけてシリーズ第7作目まで見れたことを祝って1人で乾杯。ウイスキーの水割りを飲む。

そのあと、すでに映画を見た人たちの感想が聞きたくて映画雑誌の元・編集者さんに電話。「シリーズものの映画作りのむずかしさ」について3時間ほど話す。映画をシリーズ化するのはとてもむずかしい。回を重ねるごとにクオリティが下がり、魅力がなくなっていく。現在、上映中の「007」はまさにそれ。劇中に登場するスペクターはどのような組織なのか? おしゃれな会議室で会議をするだけの組織なのか? つまり、時代の変化と共に、悪の秘密組織が成立しなくなってきたのだ。

それでも往年のファンを喜ばせようと、猫を出したり、顔に傷をつけたり、アストンマーチンを出したりとしているのだが、肝心の物語が.....となっていた。「SW」も往年のファンを気遣う設定や場面が多々出て来る。そこが「エピソード4」の焼き直しと批判する人もいるが、そこを押さえないと「これはSWではない」とまた別の人たちに批判される。だからシリーズものはむずかしい。同時に大ヒットの続編。シリーズは敵が次第に弱くなって行くということがある。先の「007」シリーズがまさにそれ。その意味で「SW」も同じ難しさに直面している。

敵に関してうまい設定をした続編というと「Zガンダム」を思い出す。前作の敵はジオン公国。続編ではその残党となると、パワーダウンだ。それを主人公アムロたちが属していた連邦が新たな敵となる設定がうまい。そこにネオジオンが絡む。アメリカのテレビシリーズ「HEROES」のシーズン3も同じパターン。悪の超能力者との戦いだったが、敵のパワーアップでは面白さは半減して行く。そこで悪役がアメリカ政府となる。超能力者たちでも容易には勝てない。けど、シーズン4の敵(Tバック?)は大幅スケールダウンで、シリーズは終了。その意味で「SW」はちょっと禁じ手のような敵の在り方。でも、それが一番有効だと思える。てなことを、元・編集者さんと延々話してしまった。敵のスケールダウン。存在感がなくなる。シリーズものの宿命である。

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そのあと「SW」の1作目。78年公開の「新しい希望」を一緒に試写会で見た大阪の友人に電話。当時、僕らは高校1年生。ルークと同じくらいの歳だった。大阪の御堂会館というところで行われた当別試写会。大阪と東京の1回ずつの限定。コカコーラが提供。そこで一般としては日本で最初に「SW」を見たのが38年前だ。その試写を当てたがのが友人。その後、僕は横浜に越したので、彼と「SW」を見ていないが、全て映画館で見ている。そんな友人と感想大会。


友人も「エピソード4」のオマージュが強過ぎる。悪役が弱い。との感想。後半は賛同だが、やはりあのDVさん以上のキャラを同じシリーズ中に登場させるのはむずかしい。単にルックスの問題だけではなく、物語内の意味や立ち位置も大いに影響するのだから。そのあと、****は本当に死んだのか? いや、死んでいない。でも、演じる側の俳優の年齢を考えると、5年後、10年後の次回作に出られないかもしれないから、アレック・ギネスのように死んだことにしたかも?なんて、マニアな話で盛り上がる。

2人の友人と、それぞれに3時間ずつくらい話をして、気づくと真夜中。その間に、ウイスキーの水割りを8杯ほど飲んだ。「エピソード4」を見たのは37年前。「2001年宇宙の旅」の2001年が遠い未来に思えていた時代だ。それを14年も超えて今は2015年。でも、未だ宇宙旅行やステーションはない。あの頃は友人と毎日のように映画談義をしていた。その37年後、自分が監督になり映画を作るようになるなんて、まだ夢の一部でしかなかった時代。

そして「SW」を監督したジョージ・ルーカスに憧れて彼の母校南カルフォルニア大学(USC)の映画科に合格して、そこで大学時代を過ごすことになるなんて、不思議。さらに1作目の日本版予告編を作ったのは、我が師・大林宣彦監督なのである。いろいろ運命が絡んでいるなあ。ああ「SW」に歴史あり?! いろんなことを思い出し、いろんな出来事が走馬灯のように過ぎ去って行く。「フォースの覚醒」については、もう少ししたら詳しい感想を書きたい。

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