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ランチしながら仕事! [公開終了の時期]

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ランチしながら仕事!


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今回は大丈夫!と思ったけど、やはりかなり疲れている? [公開終了の時期]

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今回は大丈夫!と思ったけど、やはりかなり疲れている?

先週の金曜日で、九州と京都の上映が終わり。あとは大阪と埼玉のみとなった。広島でも公開が予定されているが、まだ正式日程は出ていない。そんな訳で午前中の告知活動時間がさらに短くて済む。後片付けやお礼参りに増えた時間を使っている。

そんな生活を送りながらも、朝起きるときに強い疲れを感じてなかなか起きられなかったり、新宿まで行くか?と思いながら、バス停に行くまでに疲れてしまったり。上映が終わりに近づき、ほっとしたのか? 疲れがジワジワ出て来ている。...

そして50歳を超えたらなかなか長時間寝れなくなって来たのだが、このところ、8時間を超えることがある。さすがに学生時代のように12時間以上は無理だが、かなり長時間寝ている。撮影のときなんて2時間とか3時間という日も多かったけど、その分を取り戻すように寝てしまう。

そして長時間を寝られるということは、まだ体力があり若いということでもある? ま、それはさておいて、長時間寝てしまうことは、疲労しているということだ。数年前に過労で倒れて半年以上も寝込んだときは、寝てばかりいた。朝起きて、昼過ぎに寝て、陽が暮れてまた寝てと、かなりの時間寝た。

過労に効く薬はない。医者にも「とにかく休養しろ」と言われたのを思いだす。そう考えると、今、長時間寝ていることはとてもプラスであり、それは同時にかなり疲れていることの証しでもあるようだ。「よーし、映画が観に行くぞー」と思えないのも、やはり疲労中だからだろう。

撮影以来。編集も、宣伝も、もの凄い気合いを入れてやってきたので、気持ちの上では緊張感があるので、体が疲れ切っていることに気づかないことが多い。だから、ほっとすると緊張感が消えて、疲れがドドドと出て、ダウンする。それが一番怖いので、今回は仕事をスローダウンさせながら、少しずつ休養していくように心がけている。

が,今回は大丈夫だろう?と思っていたが、やはり「来ている」ようだ。このところ、考え方が少しばかりネガティブなところがあるように思うのだが、それも疲れの反映だと思える。元気なときは、大きな問題やトラブルがあっても「何とかなる!」と思えるが、疲れ切っていると小さな問題でも「大丈夫だろうか?」「どーしよう?」と悩みがちなところがある。

どーしても、疲れ切ると希望が見えなくなり、ネガティブになるようだ。日頃は強気で生きているので、たまには弱気でおとなしく静養しろということかもしれない。また、すぐに戦いの呼び声が聞こえてくるかもしれない。休むのは今の内だけかも?


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感想「失った過去は過去のものとして。過去の自分を未来に飛び込む力に」 [【再掲載】]

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【素敵な感想を見つけたので一部を引用させて頂く!本当に嬉しい感想だ】

『向日葵の丘』を観て来た。
全ての配役が任である、と言うかその人がその役であることが自然だ、という映画。
それが、子役を含めた俳優だけでなく、市民俳優に至っているのは凄いと思う。
『大人はわかってくれない』という映画がある。観てないから内容は知らないけれど。この台詞を、一度ぐらいは、誰だって心の中で言った覚えがあると思う。
そう、大人は分かってくれないのだ。

こと、自分の親はそうだ。それは自分の子を思うが故なのだろうけれど。
でも、その思いが、完璧に思い上がりで自身を守るためだというときもある。
「おとうさんは、いつだって私の邪魔ばかりしていたじゃない!」
父は泣きながら「悪かった」と土下座で謝る。
娘はその姿を見ない。怒りはあれど、過去は絶対に取り戻せない。そして、その怒りを向けるには父は無様すぎた。

時間はいつでもただ過ぎていく。そして、あるものは失われあるものは損なわれていく。大抵のものはいつまでもそこにあるというわけには行かない。
舞台となっている時代は今と、そして遡ること30年程の1983年。

バブルに浮かれる真っ只中。これからは全てが上手くいく!そう感じている人が多かった時代。そして、それから10年程度でバブルは弾け、沢山の人たちが一緒に弾けてしまった。
「日本は経済的に豊かになる。問題はその先に何があるかだ。それが分かったら教えてくれ」
そう言った映画館の支配人も逝ってしまった。

1983年から2010年代になっても、経済的に豊かになったその先を見つけられずに僕らはここにいる。
ただ、不景気で暗く、陰気だったのか。将来に何ら希望を見出せず、少子高齢化、自殺、孤独死が増えていくだけになってしまったのか。

たしかにそうだ。あまり明るい展望を見出すことは難しい。
しかし、だからといって全ての希望を捨てる必要はないんじゃないだろうか。
過去の自分が残してくれた自分。

それを切り捨てる必要はないし、もとより出来ない相談だ。
過去に残してきた自分と親友と、そして周りの皆。
それをもう一度繋ぐ。編集途中で途切れたフィルムの最後を繋ぐように。

(続きは以下のアドレスから)

http://yaplog.jp/moonfish/archive/3800


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大林宣彦監督の人生、仕事の記録が全て分かる1冊。 [読書の話]

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大林宣彦監督の人生、仕事の記録が全て分かる1冊。

映画監督というだけでなく、仕事をすること。

会社と個人の関係。カタギの人とのコミニュケーション等、

勉強になる話が満載。

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【やっぱ、疲れてるなあ....】 [公開終了の時期]

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【やっぱ、疲れてるなあ....】

前回過労でダウンしたときは疲労困憊で、テレビを見る気力もなく、寝たきりとなったが、今回は大丈夫!と思っていたが、前回ほどでないにしろ、かなり疲労困憊であることを実感している。先日、大口のお礼参り(?)を終えたこともあり、ほっとしたのか?このところ行動力が鈍い。

昨夜はなんと午後8時に寝てしまった。眠くて仕方なかった。体力がないということか? そういえば食欲もあまりない。単に歳の問題で、年取ると食費がかからなくていいなあ〜とか思っていたが、疲れ切っているので食欲がないのかも?

いろいろ、お礼メールやお礼状も出し続けており、終わりが見えて来た。できれば年内休業にした方がいいのかもしれないが、それでは生活ができないので、仕事もせねばならない。いや、それまでに何かあるかも? とにかく、休めるときに休むことも大事だ。医者に毎回言われる台詞。

「過労を嘗めたら駄目だよ。本当に死ぬからね。ちゃんと休まないと死ぬよ!」

そうかもしれない......。

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巨匠・大島渚監督の息子たちが綴る。父・大島渚。「君たちはなぜ怒らないのか?」 [読書の話]

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巨匠・大島渚監督の息子たちが綴る。父・大島渚。

しかし、大島監督は僕の歳でもう「マックス・モナムール」を監督していたのか?! 

あとは「御法度」が遺作。

ということは、僕も次回が遺作でもおかしくない。

それ以前に彼は30代40代で、名作を数多く監督している。

僕はまだ4作なので、比べるまでもなく。

自身の非力さを痛感する。


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【映画公開時の舞台挨拶。俳優さんはいくらもらえるの?】 [映画業界物語]

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【映画公開時の舞台挨拶。俳優さんはいくらもらえるの?】

映画が公開されるとき、大きな都市ではキャストが勢揃い。華やかな舞台挨拶が行われる。ワイドショー等でもよく紹介されるので、実際に行ったことはなくても、テレビで見たことがあるだろう。「向日葵の丘」でも東京初日8月22日には常盤貴子さんを始め、大人組とヤング組の6人が勢揃い。多くのマスコミも詰めかけて、盛り上がった。

あのときは人気者勢揃いということもあり、オンラインでのチケット発売からわずか6分で完売。ま、どんな舞台挨拶でも、人気俳優がナマで見られるとあって、数分で完売すると映画館スタッフに聞いた。いつもはスクリーンでしか見れない俳優たちが、実際に観客の前に現れるのだから多くの人がチケットを取ろうとする。

そんな舞台挨拶は誰が企画し、どのようにして行われるのか? これは意外と知らない人が多い。「映画館が俳優を呼ぶんだよ」と思っている人も多いが、そうではない。今回はその辺を説明しよう。

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まず、東京公開初日に舞台挨拶があるのが定番。多くの皆さんの協力で映画が完成。無事に公開されました!という御客様への報告の意味もある。そして、マスコミが来てくれるから。ワイドショーやバラエティ番組で紹介。スポーツ紙や雑誌に掲載。多くの人にその映画が公開されたことを伝達できるからだ。要は宣伝になる。

もうひとつは「人気俳優がナマで見られる!」ということで、観客がたくさん来てくれる。初日が大入り。満員御礼になることは大事。その日、たくさんの客を入れるということも大事だが、舞台挨拶をすることで、その日来ていない人たちにもアピールできる。というのも、初日に来た観客も映画の話題だけでなく、舞台挨拶についても、あちこちで語ってくれる。そこから口コミがスタートする。

その日の客席を満杯にするだけでなく、舞台挨拶をすることで明日からのお客にもアピールするのだ。それを公開の真ん中や最終日に舞台挨拶をやっても、声が広がる頃に上映終了となってしまう。だから、初日にやらねばならない。映画というのは最初が肝心。スタートして徐々に盛り上げてという方法論では駄目。初日がガラガラだが、口コミで広がり、客が増えてくるというのはありえない。

初日満員でスタートして、あとは数が減る一方だが、その減少幅を少なくしながら、いかにロングランするかが、映画では勝負なのだ。ま、極々稀に、途中から人気が出てくる作品もあるが、それは何か事件やニュースがうまく絡んで注目された場合のみ。やはり映画は初日が勝負なのだ。その意味で初日に舞台挨拶をして盛り上げることが重要。あとあとまで効果が続く。

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基本、東京初日は舞台挨拶をするが、地方でも舞台挨拶は実施される。今回も金沢では田中美里さん。大阪、名古屋は藤田朋子さん。あと、横浜ではヤングみどり=藤井武美さん。十三では仲代奈緒さんが登壇。その全てに僕も参加した。基本、映画館側から配給会社に「うちでも舞台挨拶をしてください」との依頼から始まる。配給会社はキャストがその街で舞台挨拶することで、より多くの客が来てくれるかどうか?を判断。承諾する。

だから、キャストが来ても客がさして来ないであろう人口の少ない町では舞台挨拶をしない。場内ガラガラで舞台に立たされる俳優も気の毒。告知するのは配給会社の仕事。さらにキャストが出演する番組、ブログ等でも告知してもらって、アピール。旅費、宿泊費、食費は皆、配給会社が負担。映画館は出さない。少々、疑問あるシステムではあるが、それが映画界の習慣だ。

そして、キャストは1日かけて、その町まで行き、舞台挨拶をしても、ギャラは1円も出ない。一緒に登壇する監督も同じ。「えー何で?」と思うが、それも映画界の習慣。基本、俳優は舞台挨拶を始めとする宣伝は断ってもいい。それをなぜ、受けるか?というと、一生懸命演じて、素晴らしい作品が出来た。だから、それを1人でも多くの人に見てもらいたい!という思いからだ。監督も同じ。多くの人は登壇すればギャラがもらえると思いがちだが、実は皆ノーギャラで舞台挨拶を行う。

よく映画館公開終了後のイベント上映。自主上映のときに「俳優さんに来てほしいんですけど!」との連絡が、主催団体から来ることがあるが、それは舞台挨拶ではなく「営業」というカテゴリーに入り、かなり高額なギャラを払わねばならない。あくまでも、映画館上映時に「素敵な映画が出来たので、皆さん見てください!」という俳優の思いによって、舞台挨拶は実現する。

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それが映画の世界。昔からの習慣なのである。舞台挨拶だけではない。マスコミの取材も、バラエティ番組に出演しての告知も、基本ノーギャラ。全て俳優の好意だ。だから、ある映画のある主演女優さん。映画の出来が気に入らなくて、全ての宣伝を拒否したことがある。それもアリ。舞台挨拶は強制ではない。ただ、俳優たちが「金」のためでなく「映画」のために骨を折るというところが素敵だと思う。

自分たちが懸命に作った映画。その映画を見てほしい! そのために、大阪でも、名古屋でも行く。そのことで1人でも多くの人が映画に関心を持ってくれれば....という思いなのだ。監督業も同じ。以前の映画では数ヶ月に渡り、全国縦断舞台挨拶ツアーをしたが、ギャラは1円ももらっていない。でも、僕が映画館で登壇することで、観客が1人でも2人でも増え、地元でマスコミ取材を受け、映画の存在がアピールされる。それはありがたいこと。(数ヶ月。無収入であとは大変だったけど!!)

今の時代。何かというと金金金!という人が多い。1時間働いたから時給900円だとか。もちろん、正当な報酬はもらうべきだ。しかし、お金のためではなく、労力を費やす、時間をかけるということ。本当に自分が真剣になれることを時給換算するべきではない。お金では買えないものが、そこにあるのだから。舞台挨拶というのは、そんなひとつだと考える。


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「向日葵の丘」撮影最終日の3人娘。涙の記念写真! [撮影風景紹介]

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 撮影最終日の3人娘。涙の記念写真!

 まだ、撮影が終わっていないけど

 3人とも泣きそう。



人の能力&思考を知る方法。映画の感想を聞いてみるとよく分かる?! [【再掲載】]

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【人の能力&思考を知る方法。映画の感想を聞くとよく分かる?!】

映画製作でスタッフを集めるとき、注意していることがある。問題ある人をチームにいれないこと。だが、簡単な面接で相手を知るのはむずかしい。初対面では「オレは結構やり手ですよ! ははは」というようなアピールをする業界人がいるが、仕事をするとまるで駄目ということがある。が、その人の本質が分かるのには月日がかかる。分かる頃にはトラブルを起こしている。

なので初対面で相手を知るときは、よく「どんな映画が好きですか?」と訊く。タイトルを上げてくれれば、そのジャンルで趣味が分かる。アクション映画か? ラブストーリーか? SF映画か? コメディか? そこから趣味思考が分かる。それは当たり前だが、映画の感想を聞くとその人の思考レベル、洞察力、潜在意識も分かる!?

先に書いた記事でも、シナリオを読んでくれた映画プロデュサーが「どんな感想をいうか?」で、その人の読解力や想像力が分かる話をしたが、同じ方法論だ。「作品にリアリティがないんだよな」という批評をする人がいる。それを専門的に説明できる人はOK。

「警察組織は捜査するときに基本的に2人1人組で行動し、所轄署は....」

とかマニアな知識を披露してくれるのなら分かる。が、そうでなければ問題がある。そもそも「リアリティがない」という言葉をそのまま解釈すれば「嘘っぽくて現実味がない。取材をせずに、いい加減に描いている」という意味。厳しい目で見ているように思える。

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が、多くは「そんな奴いる訳ないだろう?」とか「そんなことありえないよ!」と意味で安易に使うことが多い。なぜか? その言葉を使う人の多くは、自分が知らない事実や経験したことがない現実が出てくると実感できない。おまけに自分に関係しない世界に興味はない。想像もしない。

つまり、自分の経験値にないこと、自分の知らない事実と出会うと「想像できない」「イメージできない」とは言わず、「リアリティがない」というのだ。だから、脚本を映画関係者に読んでもらっていたデビュー前。その言葉が出て来たら「この人の感想は参考にならない。物語を十分に想像できていないな....」と判断した。

「俺は映画関係者だ。素人じゃないぜ!」

という自負がその種の人はあるのが困ったところ。あまり努力をせず、勉強していない人が多い。意地悪な分析だが、言葉にはその人の背景や考え方まで出てしまう。そんなタイプ。映画ファンにも結構いる。いずれでも「リアリティがない」という人は想像力がなく、狭い世界に生きていることが多いのだ。


「突っ込みどころが満載〜!」

というのも「リアリティがない」と同じように、その種の人たちがよく使う言葉だ。さすがに業界人でこれをいう人はほとんどいないが、その言葉を使う人の場合は「洞察力」がないことが多い。「突っ込みどころ」というのは、矛盾点のことを指す。「何でそうなるの?」「論理の飛躍ではないか?」「整合性がない」という意味だ。確かに安易に作られたドラマにはその種の展開が多く、シナリオ段階でしっかりと考えていないことがある。

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ただ、その場合は「心理展開に無理がある」とか「ストーリー展開の飛躍が多い」等の言い方がある。それを「突っ込みどころ満載」という小馬鹿にした、或るいわ嘲笑した表現をする。そして、その人が指摘した映画を見ると「突っ込みどころ」ではなく、その人が展開を理解できていないだけのことが多い。背景を把握していないとか、伏線を見落としているとか。そのためにストーリー展開が分からなくなっているだけ。

もちろん、テンポの早い映画や複雑な設定の物語だと付いて行けないことや「え?  何でこうなるの」と思うこともある。だが、そこで「僕は大事な伏線を見落としたのかな?」とか「背景をよく理解できていないかったのか?」と自分の問題点を顧みるものだが、そうは考えず「私が理解できないのは、ストーリーに問題があるからだ」と安易に解釈してしまう。そこが問題なのだ。

「突っ込みどころかが満載」=>「満載」という言葉、

物語に矛盾点がたくさんあるという指摘なのだが、学生映画ならいざ知らず、それなりのプロの映画だ。もしかしたら素人の僕が理解できていないだけか?と思わずに「満載」といってのけるのは、「俺はプロの問題点を指摘できるほど鋭い」という思いを無意識に感じているからだろう。

映画作りの経験がある訳でもないのに、素人なのに「私は優れている」と思い込んでいる。さらに自分の能力や言動を顧みようという意識がない。そして思い込みやすい性格。オタクな映画ファンに多いタイプ。映画を上から見下ろし、勘違いが多い。そんなタイプがよく使うのが「突っ込みどころ満載」という言葉。映画レビューを見れば、よく見かける。が、彼らは映画の本質や肝心な部分を見落としていることが多い。映画ファンというより、プロ作品、評判がいい作品を否定することで、自分の優秀さをアピールするためにレビューを書いている感がある。

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あと、こんな人もいる。「この映画の結末は途中で分かった。あの程度じゃ駄目だよ」的な人。しかし、これも先の2つと同じ落とし穴がある。「自分だけ、オチが分かった」と思っているのだが、ほとんどの人が分かっていることがある。「他の奴は馬鹿だから気づかないが、オレは優秀だから分かった」的なニアンスがある。

このタイプは人に認められることが少なく、それでいて自分の能力は高い。なのに....と不満を抱えているタイプが多い。しかし、どんな分野でも何かを作ったことがある人は、人の作品を安易に批判しない。また、仕事への愛があれば、上から目線で批判はしない。

そんな洞察力のない人、想像力のない人が映画製作に参加すると、いろんな意味で足をひっぱることになる。他のスタッフが理解できているのに分からない。意味のない努力をし、回りに迷惑をかける。自分の問題点に気付かず「シナリオが悪い、演出が悪い!」と言い張る。結果、トラブルとなる。だからチームに入れてはいけない。ちょっと意地悪な分析だが、分かりやすいので紹介させてもらった。

「どんな映画が好き? その理由は?」

最初に会ったときに映画の話をする。なぜ、好きか?嫌いか?を訊く。そこで先の言葉が出て来たら要注意。これは映画スタッフの話だけではない。映画を「見る力」も、世間を見る力も同じ。洞察力のない人は空回りしてトラブルを起こす。自分の非に気づかず、上から目線でまわりを批判して、誰かの責任を追求し始める。

学歴や出身地で人の力は分からない。だから、僕はそんな方法でまず、人の力や思考の仕方を知ることにしている。

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京都の方の感想『向日葵の丘 1983年・夏』に2回叩かれ1回押される [【再掲載】]

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京都でご覧になった方の感想。紹介させてもらいます。

『向日葵の丘 1983年・夏』に2回叩かれ1回押される

本日京都みなみ会館で向日葵の丘 1983年・夏を夫婦揃って拝見しました。見終わってしばらくの間、私は身動き出来ませんでした。映画を見ると言うより学生時代にお世話になった今は亡き料理屋の大将とじっくり話をさせて頂いたようなそんな感覚です。叱られて、励まされて、背中を押される。いや、頭を叩かれ、肩を叩かれ、そっと背中を押される。そんな感じです。

多香子の父を見ていて、私は自分の父親に感謝しなければならない事を思い知らされました。封建的で、子どもが言うことを聞かなければ平気で殴るような父でしたが、不思議と何かに熱中し出すとそれを応援してくれたものです。それが当たり前だと私は思っていました。

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私が父親になって、多香子の父の様な失敗を犯さずに済んだのは、そんな父の影響が大きかったように思うのです。でも私はそんな父に感謝の言葉すら言っていません。今言いたくても、もう父はこの世にいないのです。私はこの映画に思いっきり頭を叩かれたような気がしました。

私は子供たちが中学高校生になったころから結構やりたいことを好き勝手に選ばせていました。そのことで、いろいろわがままを言われ正直後悔したことも1度2度ではありませんでした。でも親の思い通りに子どもを歩まそうとする愚にはまらず、子供たちの夢の邪魔をしなかったそのことについてのみ、この映画に肩を叩いてもらった様な気がしています。

最後に映画について。私の場合は映画ではなく記録映像です。私は子供たちが卒業してから綴るの出身校のクラブ活動の撮影のボランティアをずっと続けています。しかしながら歳月が過ぎ、もう子供たちのことを知る後輩はいません。そんな中でボランティアを続けていくことに正直疑問も感じていました。

しかし、高校時代に撮影した映画を涙しながら見る多香子・みどり・エリカの3人の姿を見て、すぐには撮影している意味など見えないけれど、やがて必ずその記録映像が人を勇気づける、それが映像の魅力なのだと教えてもらったように思いました。もう映像記録を撮り続けることなど止めてしまおうと考えていた私の背中をこの映画は「撮り続けなさい」と、そっと押してくれたのです。

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映画についての細かい解説や評価は、私よりももっとこの映画について詳しい方がたくさん書き込まれる事でしょう。私が駄文を連ねて申し上げたい事は1つ「この映画を作った全ての方々に感謝申し上げたい」と言うことです。

人生に迷い、親として迷い、結局迷走したまま親としての役割を終わろうとしている今、この映画は『映画』と言う名の触媒を使ってすべての人に送られる応援歌ではないかと思えてならないのです。


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切通理作 @risaku さんのTwitterより「向日葵の丘」感想 [【再掲載】]

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切通理作 @risaku 7月28日
『向日葵の丘』僕も太田監督の会心の作だと思います。

切通理作 @risaku 31分31分前
8/22公開『向日葵の丘・1983年夏』はもちろんロードショー成功してほしいが、早くも早稲田松竹で『サニー』と二本立てしてくれないかなと、少し先の未来を妄想。どっちが感動したか投票するのも面白い。俺は『向日葵の丘』に一票!http://yakan-hiko.com/risaku.html

切通理作 @risaku 31分31分前
配信中、切通理作メルマガ36号は太田隆文監督8/22公開『向日葵の丘・1983年夏』巻頭レビュー。『サニー』『ニューシネマパラダイス』を足して二で割ったような企画だなと思って見始めていると、見事に日本のものになっていて、何十か所も号泣。

切通理作 @risaku 23分23分前
『向日葵の丘・1983年夏』は同じく80年代の青春が甦る『サニー』に対し、では思い出が現在に何をもたらすのかという事への、返答にもなっている映画だと思います。共に好きな映画ですが、『向日葵の丘』にはその先もうひとつ欲しかったものがある。http://yakan-hiko.com/risaku.html

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「向日葵の丘」=十三シアターセブン いよいよ本日、2日。最終日! [映画館情報]

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映画「向日葵の丘 1983年・夏」大好評!

十三シアターセブン1ヶ月に及ぶ延長上映!

でも、ついに、本日12月2日で終了



★18:45上映開始 となります。

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