「向日葵の丘」の劇中で登場したビデオデッキ! [1983年を紹介]
かもめ座で登場した物??? [1983年を紹介]
「向日葵の丘」劇中の大人・多香子(常盤貴子)の部屋 [インサイド・ストーリー]
「向日葵の丘」劇中の大人・多香子(常盤貴子)の部屋
映画ではよくわからないけど、こんな感じなのね? シナリオライターらしく、「月刊シナリオ」が並んでいる。そして「映画術」がヤング・エリカ(百川晴香)が1983年に映画研究部の部室で机の上に置いてあった。その後、多香子も興味を持ち、買ったことが分かる。映画人必読の書だからね!そして、「大林宣彦監督」の本も密かに置かれている。(クリックすると画面が大きくなります)
向日葵の丘」主人公・多香子(常盤貴子)が使うiPad
これ昔のタイプのiPad。かなり重い。常盤さんが劇中で使用。これにみどり(田中美里)からのメールが来たことで物語がスタートする。ちなみに、このiPadは僕の私物です。借りるとレンタル料が派生するので、節約!
【「向日葵の丘」劇中。大人・多香子の部屋に貼られたポスター】
映画を二度見ると気づくが、実は高校時代の多香子(芳根京子)の部屋にも貼られている。そしてタイトルが「大人は判ってくれない」フランソワ・トリフォーの映画。このタイトルが多香子の気持ちを表現している。大人になっても貼っているのは父との確執が今も続いていること感じさせる。
「有名になっても謙虚でいてくださいね。人は謙虚が一番ですよ」という人。その裏にある歪んだ構図? [My Opinion]
【「有名になっても謙虚でいてくださいね。人は謙虚が一番ですよ」という人。その裏にある歪んだ構図?】
何年も前だが、あるお仕事でご一緒した年配の男性Kさん。昔はラジオの仕事をしていて、いろんな人をゲストに迎えて番組を作ったという。その顔ぶれを聞くと凄い。時代を築いた有名人たちがズラズラ。「凄いですね〜」というと、Kさんは「いやー、たまたまですよ」と満面の笑顔で答え、有名人たちとの交友関係をいろいろと話してくれた。
「ただ、その後に歌手の****さんがレコード売れてブレイクするとねー」と視線を落とす。「番組に来てもらったときは、とても謙虚でいい青年だったのに、二度目に会ったときは尊大な態度で、上から目線。有名になると人は変わるんですよね〜。太田監督が有名になっても、謙虚でいてくださいね。人は謙虚が一番ですよ....」
「有名になると態度がでかくなる」という話はたまに聞く。人はやはり変わるものなのか? だが、その後、Kさんを紹介してくれた友人から、こんな話を聞いた。「彼は有名俳優の***さんと親しいというので、仕事でオファーするので紹介してほしいといったんだ。でも、何かはっきりと返事してくれなくて、直接、事務所に電話してKさんの名前出したら、そんな人は知らないって言われてさあ」????どういうことか?友人は続ける。
「Kさんに会ったときに詳しく聞くと、どーも、彼はその俳優と親しい訳ではないんだ。一度、番組に来ただけ。Kさんは今、フリーでラジオ局も辞めているし、自分が凄いことを伝えるために、有名人と知り合いと言ってるだけみたいなんだ....」
そこから彼の事情が見えて来た。レコードが売れてブレイクした歌手が尊大な態度になっていたというのも、実は相手がKさんを覚えていなかっただけではないか? 番組にくれば宣伝になるので、低姿勢で、気を使い会話する。でも、その番組のパーソナリティやディレクターの1人1人をアーティストは覚えていない。もの凄い数の番組に出演するからだ。そんな1人であるKさんが、局の廊下でそのアーティストに声をかける。当然、覚えていない。愛想のない対応をされた。それをKさん。こう解釈した。
「レコードが売れたので、態度がでかくなった!」
次第にKさんは有名人好きで有名だと分かって来た。親しくもない人と親しいと思い込んでいたり。いろいろトラブルを起こしているらしい。が、今回の要点はそこではない。「そのアーティストは有名になったから尊大になったのだろうか?」という点。もちろん、そんな人もいるだろう。ただ、僕自身が最近感じているあることと関連する。今回の「向日葵の丘」もの凄く評判がいい。大物俳優もたくさん出ている。
「監督、凄いですねー!」
と言われる。でも、僕が凄いのではなく、俳優たちが実力派揃いで凄いのだ。なのに、多くの人は僕を褒めてくれる。これは危ない。一般の人は「有名俳優が出ている=凄い」という発想を持ってしまう。だが、監督は映画の中身を作る人。「感動的な映画」=>「この監督は凄い」はいいか、先の「有名俳優が出ている」=>「凄い」は違うのだ。
それを勘違いして「オレは凄い」と思うのは間違い。先のKさん。それを混同したのではないか? 「有名ゲストがたくさん出る番組を担当している」=>「だから、オレは凄い!」と思い込んだ。これも「この番組は面白い」=>「だから、担当のKさんは凄い」なら正解だが、「有名俳優が凄い」=「Kさん凄い」ではないのだ。
なのに廊下で会ったとき、その歌手はKさんを覚えていなかった。「ブレイクするとこれか?」と思い込み「人は謙虚でなければ...」と感じたのだろう。それを僕に求めた。そう思うのは、最近、いろんな人が「監督、凄い!」と褒めてくれる一方で、昔からの知人や同期の映画人から批判されることがあるからだ。「有名俳優が出演してるからって勘違いしてるんじゃないか?」「調子に乗っているよなあ?」とか言われる。
僕は何も変わらないのに「最近、挨拶ないよな?」という知人もいるが、今、挨拶に行く理由はない。もちろん、余裕ができたら報告はしようと思っていたが、宣伝宣伝で、とりあえず目の前の仕事をこなさなきゃいけない。なのにこういわれる。
「ちょっと売れるとこれだ...」
つまり、レコードが売れる。映画がヒットする。と、喜んでくれる人、評価してくれる人がいるのと同時に、妬む人が出て来て、ご無沙汰すると「偉そうに!」と解釈されてしまう。本人は忙しいだけなのに「ちょっと売れるとこれだ...」と思われる。
そしてKさんと同じようにこう思う。「昔はいい奴だったのになあ〜」人は偉くなると態度がデカくなりがち。僕もそう思っていた。Kさんに言われるまでもなく注意していた。が、こちらが注意しても、そんなふうに見られること。ここしばらく痛感している。若い人たちはよくいう。
「有名になりたい」「キャーキャー言われたい」
だから俳優になりたい。歌手になりたい。でも、まだブレイクしていると言えない僕でも、こんなことがある。本当に有名なアーティストたちって、どう なんだろう? そんなことを考えてしまう。
「向日葵の丘」でモチーフとなる映画「俺たちに明日はない」 [インサイド・ストーリー]
藤枝シネプレーゴ。「向日葵の丘」いよい本日13日(金)まで! [映画館情報]
藤枝シネプレーゴ。「向日葵の丘」
いよい本日13日(金)まで!
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藤枝シネ・プレーゴさんよりの告知
『向日葵の丘 1983年・夏』
さらに1週間延長、11月13日(金曜日)まで上映します!
(※これ以上の延長はしません)
インディペンデント系の映画というのは、ほとんどが通常2週、長くて3週の興行です。思い切って上映しても「平日1ケタは当たり前」という悲しい現実を直視しなければなりません。
そのような作品が多い中で、予想しなかった計6週間の異例のロング興行となりました。これは「地元で撮影した」というプラスの理由も当然あると思いますが、「映画館で見ること」によって、この作品に内在する「テーマ」を「観客が共有体験」出来た事が大きな「引力」となっているような気がします。
なので、映画館のスクリーンでじっくりとご鑑賞ください。
皆さまのご来場をお待ちしてます。