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ロケ誘致による経済波及効果は、前年比1.1倍の約6億1000万円と右肩上がり! [町おこし映画の問題点]



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(日経エンタテイメントより引用)

 全国の「フィルムコミッション(以下、FC)」。各FCが過去5年間にロケを誘致した映画の作品数を集計し、ランキング化した。

 過去5年間に映画のロケ地になった作品数を各団体の発表資料から集計(自主制作映画とロケハンは除いた)トップ5のFCの所在県を見ると、1位は茨城県、4位は山梨県、5位は栃木県と3団体が東京周辺。ロケ費を抑えたい制作側と多忙なスターたちにとって、日帰りできる近場のロケ地は大きな魅力だ。大阪から近い滋賀県のFCが3位に入ったのにも同様の理由があるだろう。

 ただし、近いだけでどこでも撮れそうな風景ばかりでは、わざわざ地方にロケに赴かない。過去5年でダントツの264本もの映画ロケを誘致した、いばらきFCによると、近さに加え、2つ目の強みに“どこでもロケ地”がある。

 「他の46都道府県、どこの風景でも『あんな感じで撮りたい』という希望を言っていただければ、県内で探します」(茨城県商工労働部 観光物産課 フィルムコミッション推進室 主任 米川洋司氏、以下同)。

 全国のFCの中でも、設立13年と歴史が古く、ロケ実績が多いため、ロケ地のネタが豊富だ。例えば、つくば市の県内最大のショッピングモール「つくばクレオスクエア」内の一角は“原宿”として人気で、県内の牧場は“北海道”の自然を表現するシーンによく使われる。「つくばエクスプレスに一部地下の区間があり、“地下鉄”も撮れます」。

■経済効果は年間6億円に

『S-最後の警官-奪還』
 航空自衛隊の百里基地の協力で、実物のヘリの機内で緊迫するシーンを撮影。取手競輪場の地下通路は巨大な輸送船内に見立て銃撃シーンに。本来火気厳禁の場所だが、県の許可を得て火薬も使用。監督・平野俊一、出演・向井理、綾野剛/全国公開中/配給東宝

 そして3つ目の強みとして、いばらきFCは茨城県が運営しており、県が中心となり市町村(44市町村のうち25)のFCと連携している。県がここまでリーダーシップを取るFCは他にない。撮影者がロケ地選びに困ったら、いばらきFCに連絡すれば、窓口になって県内各FCに話をつないでくれる。「このシステムがあることで、『まずはいばらきFCに聞いてみるか』と、ご相談をいただけているのが、ロケ誘致の増加につながっているのではないでしょうか」。

 これにより、茨城県内へのロケ誘致による経済波及効果(ロケ隊の飲食や車両・機材レンタル、宿泊など)は、前年比1.1倍の約6億1000万円と、設立以降、右肩上がりで伸びている。都心から近いので泊まらずに帰るロケ隊が多いのが残念というが、ロケ弁のお供に県産品の納豆や干し芋パイを提案するなど、日々の地道なPR活動も実を結び、毎日電話で10本程度、ロケの新規問い合わせがあるという。

[日経エンタテインメント! 2015年11月号の記事]



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