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次のステップに進む時期か? 向日葵の宣伝活動を振り返る [私の日常]

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【次のステップに進む時期か? 向日葵の宣伝活動を振り返る】

この半年以上。毎日、Facebookとブログ。そしてTwitterの更新を行ってきた。全て「向日葵の丘」の告知、情報発信。本来は配給会社が行うものだが、スタッフも予算も限られている。彼らは本当にがんばってくれているが、そこに僕が加わり宣伝すれば、より多くの人に映画を観てもらえるのではないか?と考えたからだ。

その上、ネットを活用した宣伝は費用がかからない。自宅でできる。渋谷の駅前の交差点でチラシを巻けば、多くの人に情報が届くが、映画に興味のない人に配っても無意味。その意味でFacebookは僕や映画に関心を持ってくれている人が読んでくれているし。その種の情報を求めている人がブログやTwitterを見るので効果がある。

しかし、1日4時間。ほぼ毎日情報を発信するのは本当に大変。同時進行でパンフレットやポスターの制作。応援団の皆さんとのやりとり。配給会社との打ち合わせ。舞台挨拶の準備。当日の司会進行。予告編と特報の編集。ポスター用の情報ビラ制作。お世話になっている方々への連絡。お知らせ。お礼状等もあり。生活のための仕事は全くできないまま本日まで来ている。

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監督や俳優が宣伝をするのは「サービス」、ギャラが出るものではないのが映画界の慣習だ。だから、ほとんどの監督はマスコミのインタビューや舞台挨拶に参加するだけで、あとは次の仕事にかかるのが通常。しかし、僕はじっとしていられないので一緒になって、毎回宣伝してしまう。前作「朝日のあたる家」では配給会社社員1人と僕と2人で、ほとんどの宣伝を担当した。

それで全国の映画館で上映。各地でヒット。今も海外では上映会が行われている。下手な宣伝マンより、僕が行動する方が映画を伝えることができるかも? また、宣伝部がブログを書いても「宣伝」と思われて、なかなか読んでもらえない。が、監督なら「撮影現場はどうだったの?」とか映画ファンが興味を持ってくれるのがメリット。

だが、さすがに疲労困憊。こうして毎回、過労で倒れて数ヶ月寝込む。撮影準備。撮影。編集。宣伝と数年間休みなしに続くので、どこかでダウンする。医者には毎回「過労をなめたらダメだよ。休まないと本当に死ぬよ」と宣告されるが、なかなか休めない。

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そんなこんなで今回もようやく終わりが見えてきた。昨日の横浜再公開で監督単独の舞台挨拶は終了。残るは11月、大阪十三で仲代奈緒さんと舞台挨拶をするのみ。それで舞台挨拶は全て終了となる予定。宣伝活動もそろそろ終焉の時期だ。

振り返り、いろいろと反省しているのだが、ネットを使った宣伝でどれだけの効果があったのだろうか? 毎日4時間。他の仕事もせずに宣伝活動。それで多くの人に「向日葵」の存在が伝わり、映画館に行ってくれれば文句はないが、それで何人が映画を観てくれたのか?

ゼロではないと思うが、数千人ではないだろう。数百人? 数十人かもしれない。そう考えるとむなしくなる。ただ、映画館には行かないまでも、応援してくれている人たちへの活動報告にはなっている。「監督は今、金沢かあ!」「え、もう名古屋。藤田朋子さんと舞台挨拶。すごいなー」と報告を喜んでくれる。

意味はあると思いたい。が、同時に思うのは、僕は宣伝マンではなく、監督業であるということ。毎回、こんなふうに1年近くも宣伝活動に専念していていいのか?という不安もある。本来やるべきは、よりよい映画を作ることだ。そのためには、取材も必要、本を読み、映画を観て、いろんな経験をしなければならない。が、その時間が全く取れない。

新聞を読む時間も、テレビニュースを見る暇もない。どんどん世間が分からなくなってくる。安保法制反対デモも一度取材しただけだ。いろんな人から連絡があっても、返事をする余裕さない。外の世界の人たちと出会うことができない。そんなで新しいシナリオが書けるのか?と思えてくる。

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しかし、宣伝活動は間もなく終わる。いくつかの地区での上映は続くが、配給会社は最後までがんばってくれる。そろそろ僕は次のステップに進まなければならないのではないか? 毎日3つも4つも記事を書いてFacebookやブログに上げる。単に**市で「向日葵」公開と情報を発信するだけでなく、「向日葵」の裏話等も紹介することで興味を持ってもらうためだ。

ただ、そのために膨大な時間を割かねばならない。いくら記事を書いても原稿料は出ない。それがネット。そのために4時間以上。まず、その時間を別のことに使うべきではないか?と考えている。読みたい本が部屋に積み上げられている。観なきゃいけないドラマや番組がビデオデッキにいっぱい。部屋も片付けないと間もなくゴミ屋敷だ。

それではいけない。できれば半年くらいFacebookをお休みにした方がいいのかもしれない。ま、半年とは言わず1ヶ月とか。すでに「向日葵の丘」は多くの人が観てくれた。もちろん、これから「観る」という方もいるが、年内には上映は終わる。来年に向けた何かをスタートせねばならないと感じている。


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