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「何で監督なのに、ここまで宣伝に力を入れるか?その理由」 [全国公開準備]

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 現在は下旬に開催されるLAでの映画祭用に英語字幕版の直し。そして書き出し。

 同時に、大阪、名古屋公開の準備。そして現地に行かねばならないのに、その用意さえできてないで時間が過ぎていく。「何で監督がそこまでするの?」と思う人もいるだろう。

 今回は配給会社がかなりな宣伝をしてくれている。常盤さんのおかげで新聞雑誌にも「向日葵」の記事がたくさん載った。作品の知名度は結構上がっているはず。しかし、だから十分ということにはならない。

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 特にこの10年は億単位の宣伝費を使い、テレビでバンバンとCMスポットまで打っても惨敗する映画が数多くある。観客はネガティブであり、よほどのことがないと映画館まで行って映画を見ない。だからハリウッドでさえもシリーズものに頼り、新しい作品をあまり作ろうとしない。

 この夏だって「ジュラシックワールド」「ターミネーター」「マッドマックス」「アベンジャーズ」「ミッション....」と話題作は皆、シリーズもの。知名度の高いものばかり。観客も「ターミネーター?ああ、昔見たなあ。続編かな? だったら映画館で見ようか?」てな感じで、ようやく映画館に行くのだ。

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 日本映画でもコミックが人気の「進撃の巨人」とか、リメイクの「日本のいちばん長い日」と多くの人がタイトルを聞いたことある作品ばかり映画化している。そんな時代なので、原作もない、シリーズでもない「向日葵」をアピール作業は簡単なことではない。

 そこで宣伝会社がやっていない。あるいは、やれない宣伝を僕がやっている。ちなみに、通常は監督はこの種の宣伝活動はしない。舞台挨拶とかインタビューとかいう形では参加するが、その他はまずやらない。が、そんなことも言ってられない。

 話を戻して宣伝会社がアプローチするのは雑誌、新聞、映画館。その辺はがんばってくれているのでオーケー。なので僕は、業界の友人とか、お世話になっている著名人。そして上映される映画館の近隣に住む応援団。友人の力を借りて宣伝をする。

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 といっても、宣伝材料を送れば宣伝してくれるわけではない。それらを僕が持って先方を訪ね、一緒にポスターを貼ってまわるとか、店にチラシを置かしてもらうとか。チケットを売ってもらうとか、そんなことをお願いしてまわるのだが、これがなかなか大変。

 映画ポスターはそのまま貼ってもダメ。そこに日、会場、等のインフォメーションを貼付けることが大事。印刷されているより、貼付ける方が目立つし何が書いてあるのか?と興味をもつ。面倒だけど、これはかなり効果的。

 なのに、皆、ポスターをそのまま街角に貼って宣伝してる!と思ってしまう。この張り紙のプラス。大事です。

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 毎回、それをしている。なぜなら、多くの人が「向日葵」を応援、支援してくれているから。撮影でも本当に多くの人が手伝ってくれた。僕ができるのは1人1人に何かお礼をしてまわることではなく、まずは素敵な感動作を完成させること。そして、より多くの観客に映画を見てもらうこと。感動してもらうこと。それこそが応援してくれた人への恩返しと考える。

 前回は日本中を駆け巡った。今回は様々な制約もあるので、とりあえず大阪=東海準備ツアー。そのための準備を進める。


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