楳図かずお「14歳」全巻を読み終えて。 [漫画の話]

楳図かずお「14歳」全13巻を読み終えて。
テーマ的には「漂流教室」にも近いところがあるが、より神がかったところがあり。ホラーというよりSFドラマであり、スタンリーキューブリックの世界に近いのかもしれない。
今回は先の「漂流教室」や「わたしは真悟」のように、漫画喫茶のオープンカフェであたり気にせず、涙が止まらないということはなかったが、あのシーンはやはり驚愕した。

「わたしは真悟」で訳も分からず涙がこみ上げるハエのシーン。同じく、ゴキブリのシーンには唖然。なんで? ここでゴキブリの話になるんだ〜??と驚愕してしまった。
連載中に読んでいたら「シートン・動物記」か?と思うかもしれない。或は「カムイ伝」? あれも人間が延々と出て来ず、猿や犬の物語が続いたが、こちらはゴキブリ。しかし、そこに希望が託されているとは......

楳図かずおという人はどんな脳をしているのだろう? 頭の中はどうなっているのか? 狂っているか? 病気か? 天才か? 奇才か? とにかく、常識を超え、想像を超える物語だ。
1日4時間。2日がかりで全巻を読破。先の2作と並んで、これを読まずに死んだら後悔していたと思える。

2015-06-02 18:17
nice!(0)
コメント(1)
トラックバック(0)
どちらで読まれたんですか!?置いているところを探しているのです。。
by ひと (2016-03-13 17:54)