「グッドライ」最高に素晴らしい感動作なのに....ヒットしていない理由? [映画の話]
先日、たまたま映画館で見た「グッドライ」。Yahooレビューで調べてみると感想はたった15件。あまりにも少なすぎる。ほとんどの感想は「感動した」「泣けた」なのに、なぜ、この映画を多くの人が見ていないのか?
やはり宣伝に尽きる。昨日も書いたが、このチラシ。ポスターも同じデザインだが、これでは「見たい!」とは思えない。何より内容が伝わらない。見たい見たくない以前に内容が分からなければアウトだ。
そしてタイトルも意味不明。「グッドライ」=良いウソ。映画を見れば分かるが、このタイトルではアピールしない。
ただ、この手の映画を宣伝するのがむずかしいことも分かる。これがラブストーリーとか、アクションものとか、ジャンルでわかりやすく伝えられるならいいが、そういうジャンルではない。難病ものとか、親子ものとか、感動物語という表現ができればいいが、それらも違う。
また、有名俳優が誰も出ていない。メリル・ストリープが主演とか、キャメロン・ディアスが出ているならアピールするが、出演者は全員無名。それどころか、メインの難民役は本物の元難民だったり。だからリアリティがあり、素晴らしい演技をしているのだが、それは映画を見なければわからない。
こうなると、どうやって映画の魅力を伝えるべきなのか? 宣伝部の立場に立って考えるが、かなりむずかしい。ポスターだって、文句つけるのは簡単だが、だったらどんなデザインがいいか?提案しろと言われたら困る。
これは他人事ではない。僕の映画も一言で語りづらい物語が多いからだ。ビジュアルもむずかしい。毎回、苦労する。今回の「向日葵の丘」もそこを苦労した。
1983年が舞台の映画だが、それをどうやってビジュアルで表現するのか? それに単に「あの時代はよかった」「懐かしいなあ」という作品ではないので、懐かしい風景やグッズをポスターで描いても、意図が違ってくる。
もちろん、映画の宣伝はポスター&チラシだけではない。予告編もある。が、宣伝費の少ない作品はマスコミの紹介記事、番組、批評は当てにはできない。そんな状況でどう映画の魅力を伝えるべきか? 感動作の「グッドライ」が映画ファンにあまりアピールできていない状態を見て他人事だと思えないでいる。
2015-04-22 11:24
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