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映画の宣伝は通常、公開の3ヶ月前から。それを半年以上前から続ける訳? [映画業界物語]

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このところ、休憩でベッドに横になると眠ってしまう。

気づくと日が暮れている。で、仕方なく朝まで作業。これは疲れているのか?  

ポスター、チラシ、前売り券、プレスシート等。そして映画館用の予告編、スポットは何とか今月中に上がる。が、ネット用のポスター第4弾。4月分のロビーカード。そして、ネット用の特報の最新版(第?弾)も作らねばならない。

本来なら、というか、通常の映画会社ならこんなものは作らない。劇場公開の3ヶ月前から映画館で予告編を上映。同じものをネットでも配信。それでおしまい。大作の場合は2通りの予告がある場合があるが、通常は劇場用が基本。

だが、現在はネット時代。

何も公開3ヶ月前まで待たなくても、特報を作り、ネットで配信することは可能だ。なぜしないのか? 直前に集中的に宣伝することは大事だが、長期に渡り、少しずつ情報を出して行くこともとても大事。

ハリウッド映画の超大作は1年前から特報を映画館やネットで見せて行く。作品の認知というのは、時間がかかる。「ターミネーター」や「スターウォーズ」のような大ヒット作なら「新作公開」というだけで、皆期待する。が、シリーズもの等でなければ、タイトルを覚えてもらうだけでも大変な努力がいる。

だから、少しずつ時間をかけ、

知名度を上げていくことは大切。また、直前に一気に盛り上げるには、やはりテレビや新聞等で広告を出すしかない。それには莫大な費用がかかる。そして、テレビで宣伝したからと映画はヒットしないことが増えている。それなら無料で配信できるネットで告知すればいいのだ。なのに、それをする映画会社はほとんどない。

なぜ、しないのか? というのも、現在「向日葵の丘」で僕がやっているように、毎月、映像で特報を作り、ネット配信するには、その特報を作ってくれる会社に発注せねばならない。そして社内で担当者を決めて、毎月、データをアップロードする。つまり、費用と人手が必要なのだ。

だったらそこまでしなくても、これまで通りに3ヶ月前に劇場用予告編と同じものをネットで上げればいいだろう?ということになる。或いは、今までやっていたことと同じことをしていればOK。疑うこともしない。公開の半年以上も前からネットで特報を流すという発想すらない会社もあるだろう。

しかし、これはやろうと思えば個人レベルでできる。

毎月の特報配信も、配給会社から頼まれたのではなく、僕から提案し、毎回やっていることだ。「向日葵の」の宣伝費は決して多くはない。テレビCM等もできない。だから、僕もギャラも手数料をもらわない。それに編集機も自前のものを使えばレンタル代はかからない。技術者を雇わなくても、僕自身が編集すればいい。

ただ、それだけの努力で費用をかけずに、より多くの人に「向日葵の丘」という映画の存在を伝えることが出来るなら、OKではないか? それをせずに「宣伝費がない」「主演女優が人気あるから客は来る」とか言って何もしない配給会社が多いが、費用をかけずにやれることは、いろいろあるんだ。

そんな訳で映画が完成しても、

忙しい日々を送っている訳だが、4月にはまたいろいろとネット上で画像や映像を発信するので、楽しみにしていてほしい。


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