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本当に悪い奴は誰か? 日本人はそれを見抜くのが苦手? [My Opinion]

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「ウチの課長。嫌な奴でさ〜」

という話。会社員である友人からよく聞く。が、よく話を聞くと本当に悪いのは社長。課長は上から理不尽な命令を受けて、それを社員に伝えているだけであり諸悪の根源ではない。

が、友人は「いや、社長は改革を唱えるやり手だし、社員にも人気あるんだよ」というが、それは社員向けの顔だと思える。課長たちを悪者にして社員を安月給でこき使い、自分が「いい子」の印象をアピール。なかなか知能犯の経営者なのだ。

このように社会では往々にして、本当に悪い奴には気づかず。当て外れな人を批判したり、憎んだりしていることが多い。先の場合。課長は社長の代理人的存在なので嫌われても仕方ないが、本人には何の責任もなく、問題は他にあるのに批判されることもよくある。

映画の世界。撮影現場でも

本質を見抜くのは容易ではない。例えば美術部の仕事が遅く。撮影で使うものがギリギリまで上がって来ない。出来たと思ったら間違いだらけで使い物にならない。ということがある。スタッフは「美術部。いい加減だなあ。お陰で撮り残しは出るし、スケジュールは遅れる。参ったなあ」と嘆く。

しかし、問題は美術部ではなく、プロデュサーだった。美術部の予算を必要以上に削ったために、まともな助手を雇えない。人数も少なく材料も十分に買えない。そんな中でがんばっているが、どーしてもミスが続出、遅れてしまう。

要は美術部の重要性を理解しないPが、予算を削り、それを会社の利益をにしようと暗躍した結果なのだ。だが、表から見ると美術部の仕事が遅いとしか見えない。本来、そんなことがないようにケアするのがPの仕事だが、搾取する側にまわり、撮影を困難にしてしまったのだ。

だから、最近の映画では監督が問題点を見抜き、

戦わねばならない。僕もその手のPとは何度も仕事をしているので、彼らが「次、何をしでかすか?」を予想して、先に手を打って余計なことをさせないようにしていた。でも、映画を作るより、そちらにより労力や時間が取られる。

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後輩監督。何度注意してもトラブルを起こすPがいたので、スポンサーに報告した。だが、スポンサーは説明してもPの問題が分からず。「監督も、Pも、どっちもどっちだよ!」といわれた。身内の喧嘩と解釈、双方に問題ありと結論づけた。そのためにPがさらに暴走。さらに多くの人に迷惑をかけた。

取り入るのがうまいP。

本質を理解しないスポンサー。これではいい映画はできない。数年後、スポンサーの会社は倒産。そのPはP業をもうやっていない。問題を起こす人。問題に気づかない会社。いずれ、そういう運命を辿るということだろう。

ただ、本質というのはなかなか分からないのも現実。本当に問題がある者を止めず。がんばる人を注意して、やる気をなくさせたり。組織を良くしようとする者を窓際に追いやったり。逆に問題ある人を評価し。優遇したり。上の人間が本質を見抜けないと、結局、生産性が落ち、問題が続出。やがて、終わりを迎える。

そんな事件があるたびに、本質を見抜くことのむずかしさ。

見抜ける人がいかに少なく、ダマされる人が多いか? を感じる。実際、問題ある1人の政治家のために日本が大混乱しても、多くが彼を評価している。やはり、日本人は本質を見抜けないことが多いと痛感。先のスポンサーと同じで、問題に気づかない人たちは、やがて破滅する。その前に気づきたい。


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