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映画監督の仕事をしているのに事件があると、じっとしていられない理由。 [My Opinion]

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小学生の頃のアルバムだか、文集だかを開く。「将来の夢」の欄に「報道記者」と書いてあった。1960年代の小学生なら「パイロット」とか「電車の運転手」とか、或いは「社長」と言う子もいたが、「報道記者」というのは僕だけだった。

といって明確な意思があった訳ではないだろうが、なぜか子供心に「事件を追う」ということに興味があったのだろう。でも、刑事とか、警官ではなく「記者」というところが子供らしくない。当時、テレビドラマで「事件記者」とか「特捜記者」というのがあったので、その影響かも。

ただ「映画監督」ではなかった。それはかなりあと。高校時代あたりからだと思える。その映画監督にはなったが、子供の頃からの性なのか? 事件となると興味が沸き、仕事そっちのけでテレビや新聞から情報を得て、出来る限りの取材までしてしまう。そんな性格だったので、監督業をやる前はライター業をやっていた。いや、少し違う。シナリオを書き、監督を目指しながら、生活のためにやっていたのがライター。その中で自身で取材。ルポルタージュなんかを書き、編集部に持ち込んだりしていた。

そのときの経験が生きたのが、シナリオライター時代に担当したドラマ「女子高生コンクリート詰め殺人事件」実在の事件なので犯行現場あとにも行き、誘拐された場所や移動の道のりも歩き、関係者に取材もした。その後「朝日のあたる家」のときも、同じように取材。原発問題を調べた。事件や犯罪ばかりではなく、「青い青い空」のときは書道が題材だったので、書道の取材&勉強も4年ほどしている。

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何事も、調べ、取材しなければ語れない。そんな性格なので、昨年、今頃の都知事選も、数人の候補の応援演説を見に行き、マスコミ報道を調べ、このFacebookで記事を書いた。そんなことをしているから、ルポライターやジャーナリストと間違えられて「最近、取材記事が少ないですよ!」とコメントされたりするのだが、現在はライターではない。

でも、今回のイスラム国のような事件があると、ついついネットにかじり付き、様々な報道を比較。出来る限りの情報を集めてしまう。さすがにシリアまで取材には行けないが、ネットや報道の情報を比較。総合するだけでも、いろんな真実が見え、見ないものが少しづつ見えてくる。

僕が作る映画は社会派ドラマではないが、(青春映画です)テーマである「親子に伝える大切なこと」そして近年の「幸せって何だろう?」という疑問も、社会や時代を見つめることで、答えが見えてくるところがある。都知事選でも、原発事故でも、人質事件でも、教育でも、その背景を考え、問題を精査することで、「大切なこと」がはっきりとしてくる。

「悲しみ」や「苦しみ」から目を逸らさず、まっすぐに見つめること。マスコミの報道をすぐには信用せず。その背後にあるものも見据えること。そこに未来が見え、子供たちに伝えるべきこと。自分たち大人がしなければならないことが明確になってくるのだと思える。

とは言え、申告の時期が近づき、ネット情報の収集ばかりもしていられない。本日はこれで作業に戻る。

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