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向日葵の丘ー監督日記  静養中! [ポストプロダクション]

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来年、初夏に公開予定の映画「向日葵の丘ー1983年・夏」あと一息で完成なのだが、まだカラコレ担当者が別の仕事をしているので再開できず。待ちとなっている。

が、これが超ラッキー。こんなことでもないと、休むことができない。前作「朝日のあたる家」製作スタートから、2年4ヶ月。本当に休みなしに7人分くらいの仕事を続けた。毎回、映画が公開されるとダウンして、何ヶ月も自宅入院生活となる。「青い青い空」のときは、半年も寝たきりだった。

今回はこんな形で、完成前に2週間ほど時間が出来たので休養を取ることができる。が、当初は今回は健康状態も悪くないし、メイキングや予告編を作ろう!と思っていた。その前に観たかった映画を見よう!と外出すると、途中でもの凄い体調不良になり映画を観ずに帰宅。数日間、寝たきりとなった。それを書くとまた多くの方に心配をかけるので、別の記事を上げてごまかしていた。

朝起きて、今日は調子がいいかな?と思っていても、朝ご飯を食べると体調が悪くなり、またベッドに逆戻りみたいな日が続いた。それでも、どうしても行かねばならないことがあると、行けるのだが、帰宅するとまた体調が悪化する。これは「過労」の特徴で、体力的には限界を超えていても、精神力でがんばってしまえる。でも、だから、その反動で余計に悪くなるのだ。

以前の作品のあとも、同じで、ほっとしたらドドドと疲労が吹き出し、ダウンした。やはり、1週間働いたら1日休むというのは大事なこと。休まずに働くと、結果、2年分の日曜日をまとめて取ることになる。ただし、身動きできない状態でだが。

そんなことで、ここしばらく寝たきりで過ごしている。過労で倒れたあとはいつもそうなのだが、とにかく寝る。いくら寝ても寝ることができる。ま、医者に言わせれば「過労は薬では直らない。とくかく休むこと」とのことだが、本当にそうで、外に出る気力も体力もなく、ひたすら寝ている。もちろん、気力を振り絞って外出することはできるが、そのツケはあとで取らねばならない。

本当に重度の過労のときは、テレビを見ることもできない。読書など夢のまた夢なのだが、今回はDVDを観たりできるので、危険な状態ではない。ブログやFacebookの更新もできる。とはいえ、他は何もできないで1日が終わる。Facebook更新しないと、ついに過労死か?と思われるので、少し無理しても書く。

しかし、もし、カラコレ担当者が別の仕事がなく、引き続き作業をしていたら、今も張り切って仕事をしていたはず。そして、年が明けて宣伝活動が始まり、初夏公開までまた休みなしに突っ走ることになっただろう。

映画が公開されほっとしたら、そこから悪夢の始まり。疲労が吹き出してダウン。また半年ほど寝込むことになっただろう。ま、そうだから毎回、遺作と思ってかかるのだが、映画作りとは本当に命がけ。でも、それでいいものができれば本当に遺作になっても満足だ。今回の「向日葵の丘」は特にできがいい。僕の力を超えた傑作になっている。というのも、映画は監督だけの力ではなく、スタッフ、キャストの力が大きいからだ。

同じスタッフで何作も撮影すると、皆気心が知れて、より力を発揮できる。そして今回は実力派の俳優さんが大挙出演。それも大きい。それから何より、応援団の方々の力。日本各地から来てくれた方々の力なしに完成しえなかった。もう一度、改めて感謝を伝えたい。

さて、新宿の映画館アンコール上映も無事に済んだので、担当者が帰京するまで、もう少しだけ静養させてもらう。激励のコメント等頂くと、また返事するだけで疲労困憊になるので、ご心配なく。間もなく復活。


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