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「向日葵の丘」監督日記ー映画音楽②Rストーンズのライブのような、感動の連続の映画はできないか? [MA]

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通常のコンサートというと、そのアーティストのニューアルバムが中心に演奏が進み、最後の1曲。あるいはアンコールでヒット曲を演奏。盛り上がるというパターンが多い。が、ローリングストーンズになると、ヒット曲がたくさんあるので、最後はヒット曲の連べ打ち!状態。もの凄く盛り上がる。

映画もそんなふうにできないか?と考えていた。コンサートで最後にヒット曲を演奏というのは、映画におけるクライマックスと同じだ。そこまでは多少退屈な曲が演奏されることはあっても、ラストに盛り上がれば観客は満足する。映画でもクライマックスに派手なアクションシーンがあれば、入場料チャラ!みたいな。

ストーンズでいえば、「STEEL WHEELS」ツアーのとき。最後は「イッツ・オンリー・ロックンロール」「ブラウンシュガー」「サティスファクション」そしてアンコールが「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」という大満足のエンディング。クライマックスが何度もある。映画でもそんなふうにできないか?と考えて、通常は一度のクライマックスを2度3度ある物語を作りたいと思った。

これがアクション映画なら簡単だが、僕が作るのは青春映画。どうやってクライマックスを何度も作るの? で、考えたのが、感動して泣けるシーン。通常はラストに1回だ。病気の主人公が死んで、悲しい。涙。そんな感動するシーンを複数作ることができないか?

それを実現したのが、一連の僕の作品。「青い青い空」は職員室での生徒VSハマコー先生のシーン。無事に大会に出られることになった!「やったー」でも、それで終わりではなく、大会の日に母と真子が和解。ホロっとさせる。さらに八代先生のスピーチ。ぐっと来る。そして、「やらまいか!」書道デモンストレーション。それが終わってからも観客のスタンディングオベーション。と、感動シーンがいくつも続く。

これは映画でローリングストーンズのコンサートの盛り上がりパターンを実践したものだ。何とか、あの重量感ある大満足のコンサートに近い、感動の連続がある映画ができないか?と考えた。「朝日のあたる家」も同じように、後半1時間は涙の連続。コンサートで言えば涙のヒット曲の連打である。だから、僕の映画のほとんどは、後半1時間は毎回、涙の連続となる。

でも、それを続けることは作家にとって、もの凄く辛い作業。観客をラスト1回涙させるだけでも、なかなかうまく行かない。それを何度も泣かすなんて普通、ありえない。あり得ないをするから、神経も魂もすり切れる。だから、髪が真っ白になり、映画が完成すると過労で倒れ、医者から「冗談じゃなく、過労死するよ! 休みなさい!」と怒られる。

だが、新作の「向日葵の丘」も後半1時間は涙の連続になった。辛い涙。悲しい涙。感動の涙が溢れる。間もなく完成。お楽しみに!!

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