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向日葵の丘ー監督日記  この映画が伝えるもの。。 [編集]

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すでにモノローグは本編に入れているが、一カ所。忘れていたところがあり、そこをモノローグに合わせて再編集してみる。映像と、モノローグと、音楽が一体となり世界観を作り出さねばならない。これがかなりいい感じ!単調な短縮作業が続いていたので、特にうれしい。世界観が編集と音楽で構築されていくのを感じるのは、この作業の唯一楽しいところだ。。。


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 いよいよ、未編集のシーンに!

短縮作業はストップ。いよいよ、最後の未編集シーンにかかる。ここは8ミリ映画パートが完成してから編集したかったので手つかづで置いてあった。今回の作品で最大の感動シーンでもあるので、いい加減な状態や仮の形で編集してはいけないと思った。

主人公の3人が8ミリ映画を観るシーン。その頭だけ見たが、、、、、凄い! 3人の名女優が、演技じゃない。演技を超えている。。。。。もうドキュメンタリーか?という、素直な、表情、、、、

このまま1人でそんな凄い映像を見ていいのか?という、罪悪感さえ感じる。さあ、そのシーンを編集だ。その前にストレッチ、背中を延ばして、から、一気にやるぞ!

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正午からスタートした未編集シーンの編集。4分ほどのシーンに5時間ほどかかって一応、形にした。三大女優共演のこの場面。仮の音楽を入れて、通して観てみた。

この場面撮影のときも、現場にいたスタッフ、キャストが皆、号泣したシーンだ。取材に来てくれた映画ライターさんから「監督、あれは汚いですよ! 誰だって泣きますよ」とまで言われた。主人公たちを演じる3人の女優たちも演技ではなく、本当に号泣してしまったほどだ。

そのシーン。ようやく編集をした。現場で泣けたからといって映像にして泣けるとは限らない。そしてこのシーンは少々、技術を伴う。果たしてうまくいくだかどうか? 少し心配だったが。。。。。。。

凄い。涙が溢れた。何なんだこの感動は? もう、圧倒的としかいいようがない、悲しみの涙ではない。感動の涙だ。でも、何の感動なのか?

何といえばいいのか? その場面を見ていると、人生て何なのか? 生きるとはどういうことなのか? と思えてくる。平凡に差し障りない人生を送る人。苦しみ、傷ついて死んで行く人。優しかったあの人。いろんなことを教えてくれた近所の人。様々な人と関わり、人は生きて行く。

恨み、嫌い、妬み、憎しみ。そして愛し、応援し、支持、助け合い、理解し合う。時間が過ぎ、月日が流れ、死に行く人、生まれる来る子供たちがいる。老い行く大人たち。育ち行く子たち。人はそれを見つめ、また人生とは何かを問われる。

そんな中で人は何を求め、探すべきなのか? その場面を見ていると、そんなことを考えてしまう。そう、それこそがこの映画「向日葵の丘」で描きたかったこと。それがそのシーンに集約されている。

そして、溢れる涙のあと、きっと、伝わるはずだ。「向日葵の丘」はすぐそばにあるということが、、、いよいよ、編集作業も終わりが見えて来た。。。


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